世界一の砂像アーティスト作品が凄すぎる 被災地で「心の復興」に尽力中
保坂さんは「東松島市で新たな役割を得て、市民の皆さんとの触れ合いが新たな作品づくりに生きている」と語った。
砂像は水で固めただけの砂の塊を彫る彫刻芸術で、素材が砂であるため、制作中から完成後も常に崩れる危険が付きまとう。
また、 素晴らしい芸術作品でありながら、崩れやすく、その姿を永遠に維持することができないため、その儚さ(はかなさ)の中に美しさを秘めている。そんな砂像世界No.1アーティストの作品が話題を呼んでいる。
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■世界大会優勝などの実績
東松島市地域おこし協力隊の保坂俊彦さんは、東京藝術大学3年時から砂像の作品づくりを開始し、アーティスト歴25年。2017年に台湾で開催された世界大会で優勝するなど、数々のコンクールで大きな成果を修めている。
日本でのイベントや祭りでの作品づくりも手掛けており、2013年には講談社『進撃の巨人』PR用砂像も完成させた。保坂さんの作品は、雨や風、乾燥によって砂が崩れるのを防ぐために定着剤を吹きかけ、表面をコーティング。
そのため、作品によっては1年程度持つものもあるそうだ。
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■被災地へ移住
2017年の世界大会でのテーマは「ヒーロー」で、保坂さんにとってのヒーローである宮本武蔵を制作し、見事栄冠に輝いた。今年4月からは、宮城県東松島市に移住。このキッカケは2018年に東松島市から「復興を祈念する作品を作ってほしい」との依頼だ。
通常イベントなどで作品を作った場合には、「砂でできているのが信じられない」などの感想が寄せられていた。しかし、東松島市での反応は違ったという。