長寿の秘訣はカロリー減と断食? 「全量を一食で摂取が健康に最適か」と専門家
スタイル維持と健康のために摂取カロリーを減らしがちだが、食事の回数にも重要な要素が含まれているかもしれない。
■「カロリーカット/断食なし」は最悪?
結果として グループ3「カロリーを30%カット/断食」は、グループ4「カロリー30%カット/断食なし」よりも、8ヶ月長生きしたという。
またグループ3は、断食とカロリーカットを組み合わせることでインスリン抵抗性が改善され、体脂肪をエネルギー源として使うことにフォーカスできるように、体のメタボリズムが書き換えられたそうだ。
主任研究員のダドリー・レミング教授によれば、グループ4「カロリー30%カット/断食なし」グループの健康状態が4つのグループの中で最悪かつ寿命も短かったという。
「もし断食が健康でいることの重要な要素であるならば、摂取カロリーを減らすことよりも、断食にフォーカスした食事療法や薬にシフトしていくべきだ」との見解を示した。
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■人間に当てはまるかは不明
しかしケンブリッジ大学のステファン・オライリー教授は、「人間とマウスは生物学的差異が非常に大きいため、この研究結果が人間に適用できるかどうかは疑わしい」との見解を示している。
オライリー教授は続けて、「人間で実験を行うには、1週間分の食事を1回で摂取し、その後6日間は断食という生活を50年間近く続けなくてはならず、実験自体行われることはないだろう」と語った。
とはいえ「人間の健康にとって肥満を防ぐことは有益」なのは間違いないそうだ。
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(文/Sirabee編集部・原田パラン)