太田光が”ポスト田原総一朗”になれる理由 進化した深さとわかりやすさ
太田光の選挙特番での討論は、じつは評価できることを深く分析。ネット保守の偏った炎上。
■神格化される山本氏
一方、太田はバブル時代の土地神話や、円に対する外国の信用などのリスクについて話題にし、疑問を呈した。
ネット上では太田に非難轟々だが、山本氏が示唆する、インフレ率や経済・金融をコントロールできるという主張は、太田がまさに言った通り、批判もなされるところだ。
金利が上がれば日銀当座預金の利払いも巨額となり、また一方で、国債を保有する民間銀行の混乱もいわれる。ネットの反応の偏りは否めないだろう。
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■SNS炎上の闇
芸能人の炎上では、真面目な議論はなされない。わずかな擁護として、ウーマンラッシュアワーの村本大輔は、落選への失言が辻元清美氏であれば、ネットは歓迎していただろうとツイート。
実際、ネット上の批判が強かったのは、山本氏や自民党の高市早苗政調会長への太田の対応であった。山本氏が依拠するMMT理論もネットの保守層に人気だ。
結局はこの偏りは、ネット上の保守層の偏りであり、炎上記事も安易。これまでの数々のタレントの仕事を奪ってきたSNS炎上の説得力も疑問視できる事件だろう。
テレビ各局は、太田の評判の内実をしっかりと見極め、ポスト田原総一朗氏の可能性へと前進させてみてもらいたいものだ。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)