令和の漢字ドリル、何かがおかしい… 「昭和世代」を一瞬で動揺させ話題に
最新の漢字ドリルを見ると、そこには多くの昭和世代が衝撃を受ける挿し絵が。どんな内容かというと…。
■「漢字ドリルの歴史」がまず興味深い…
娘の漢字ドリルのイラストに、昭和生まれの母は動揺を隠せない😨 pic.twitter.com/dJAs79pYuB
— ひよ子bkk (@adpr6lrF6KE2eMy) November 9, 2021
まずは、今回話題になった「新くりかえし漢字ドリル」の詳細について確認しておこう。
こちらは「全ての児童にとって取り組みやすい誌面体裁や内容とすることで、漢字を定着させることができるもの」「指導する先生にとっても、指導のポイントが分かりやすく、児童に伝えることが容易となるもの 」という2点をコンセプトとした教材。
『タマ&フレンズ うちのタマ知りませんか?』のかわいらしいキャラクターたちが表紙に並んでいるのも特徴で、こちらの印象が強く残っている人も多いのではないだろうか。
なお「くりかえし漢字ドリル」自体は40年以上前から存在しているが、当時は犬や猫の写真を表紙に使用していたそう。しかし「より児童の学習意欲が上がってほしい」という思いがあり、平成元年(1989年)頃から、当時人気であった「タマ&フレンズ」のイラストを使用するようになったのだ。
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■この配慮には思わず納得
続いては本題となる「昭和生まれ」の挿し絵について、掲載の背景などを尋ねてみる。
件のイラストは「令和2年度の小学校の新指導要領の改訂に併せて発刊したドリルから掲載しています」とのことで、「昭」の漢字を学習する箇所の挿し絵として登場するそうだ。
イラスト採用の意図について、担当者は「『昭』は固有名詞を除くと『昭和』を用いた言葉のみしか、使用されることがありません。そのため『昭和』に関するイラストを掲載することになります」と、前置き。
続けて、「イラストは当ドリルを使用する児童の年齢にあわせ、平成の例を『小学3年生程度の児童』としています。その対比としまして、はっきりと昭和生まれと分かるように年配の方のイラストにしております」と、その背景について説明してくれたのだ。
また「現在の小学3年生の児童の保護者の中には、平成生まれの人物もいる」というポイントも、件の挿し絵を採用する決め手となったそう。
発表当初は些か違和感が拭えなかった「令和」ももう3年。いつかは「令和生まれ」のイラストが児童、「平成生まれ」の挿し絵が高齢者となり、我われ平成生まれに衝撃を与える日が訪れることだろう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)