29日未明の天空に出現した大火球 撮影者は「伊豆半島沖上空を西から東へ」 

Twitter上には「青いかなり大きな火球をドライブレコーダーが捉えた」といった投稿も多く見られる。

2021/11/29 17:45

大火球

火球は、流星の中でも特に明るいものを指す。宇宙空間のとても小さなゴミやチリが、地球に向かって毎秒10キロを超える猛スピードで飛び込み、空気などの分子と衝突して光を出す。

ふつうの流星では飛び込んでくるチリの大きさが約1ミリから数センチほどだが、それより大きいものだと火球になる。そんな大火球の目撃情報が、29日未明に相次いだ。

【動画】大火球の撮影に成功した藤井さん


画像をもっと見る

 

■24時間観測体制

24時間常時、富士市と平塚市に設置してある複数台カメラで、宇宙の観測を行っている平塚市博物館(神奈川県平塚市)天文担当学芸員の藤井大地さん。

大火球

今回の大火球を、29日午前3時41分17秒に、富士から南の空に向けた広角カメラで捉えた。流星が光ると同時になる音もキャッチできたという。


関連記事:ペルセウス座流星群、8年ぶりに好機到来 専門家は「寝っ転がって空全体を見渡して」

 

■隕石として落下はしていない

しらべぇ編集部の取材に対して「対地速度21.1km/s、突入角42.4度で落下した。また、高度102kmから光り始め、高度38kmで光り終わった。消失点高度が高いので隕石になった可能性は低いかもしれない」と話す。

一般的に高度20kmあたりで光り終えると、隕石として地上に落下する可能性が高いそうだ。

ふたご座流星群の季節【Amazonでチェック】

次ページ
■青い大きな火球
年末宇宙平塚市伊豆半島火球国立天文台ふたご座流星群流星しし座流星群富士市
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング