妊娠6ヶ月の女性、電話ボックス前で絶望 見知らぬ男性の「神対応」に称賛相次ぐ
非常事態が発生し、困り果てた妊婦の元に現れたのは…。ツイッター上で、称賛の声が相次いでいる。
■男性の「神対応」が素晴らしすぎる
2020年11月23日(月)の午後9時頃、大田区蒲田にある電話ボックス前で妊婦にスマホで電話をかけさせて下さった方を探しています。
米国から帰国後、事前手配していた隔離施設の鍵があるべき場所になくて中に入れず、管理会社に連絡しようにもスマホは米国ので繋がらず、電話ボックスを見つけたものの
— KLocke🐸7m🇯🇵🎀🇺🇸 (@klocke_kelolo) November 16, 2021
その男性は、ひとり寒空の下で途方に暮れ、「お腹の子に何かあったらどうしよう」と考えるほどストレスを感じていたKLockeさんにスマホを差し出し、管理会社へ連絡を取らせてくれたという。
KLockeさんは、男性の振る舞いについて「お仕事の帰りだったかと思いますが、担当者からの折り返しの連絡を待つ間も嫌な顔一つせずに横で待って頂き、施設の入口までスーツケースを運んでくださいました」「さらに今度はちゃんと鍵があるか、オートロックを解除して中に入れるかまでを見届けて去って行かれました」と、詳細に語ってくれた。
まさに極限状態に置かれていたKLockeさんは、件の男性の紳士的な行動に助けられただけでなく、勇気づけられ、励まされたのだ。KLockeさんはその後、女の子を無事に出産し、現在は家族3人でアメリカで幸せに生活しているという。
なお、男性に出会うまでの状況は本人にとってかなりのトラウマとなっており、なるべく思い出さないようにしていたのだが、「娘と夫と3人で楽しく暮らせているのも、あの男性が立ち止まってスマホを貸してくださったからだと思い、夫とも話して、できることならお礼をさせて頂きたい、と考えております」と、一連のツイートを投稿した経緯を語ってくれた。
KLockeさんのツイートは多くのユーザーに感動を届けており、3,600件以上ものRTがされた投稿には、「どうか親切な男性が見つかりますように」「世の中捨てたものじゃないですね」「見習いたい。本当に良い話です」といった反響の声が多数寄せられている。
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■男性へのメッセージ
当時は極度の緊張と時差ぼけ、過度の疲れで連絡先を聞くことまで気が回らず、ただただお礼を言うことしかできなかったというKLockeさん。
今回の取材に際し、男性へ伝えたいメッセージを聞くと、「あの時は見ず知らずの私のために立ち止まり、お電話をかけさせてくださってありがとうございました。電話だけでなく荷物を運んで頂いたこと、ちゃんと部屋に入れるかまでを見届けてくださったことが、どんなに心強かったか分かりません」「お陰様で元気な女の子を出産し、無事に渡米して家族3人で楽しく暮らしています。本当にありがとうございました」と回答してくれた。
なお男性の特徴については、「中肉中背の30〜40代」「日本語で話していたが恐らく中国系の人物」とのこと。
KLockeさんの感謝の気持ちが親切な男性本人に届くことを、切に願うばかりである。そして願わくば、男性の行動を素晴らしいと感じた人は、その親切な気持ちを周囲の人々にも届けてほしい。
※当時の場所を特定することが困難であったため、記事内で写真が使用された電話ボックス(蒲田にて撮影)はKLockeさんと男性が出会った場所でなく、あくまで「イメージ」となります
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)