大阪で注文したラーメン、何かがおかしい…　突如現れた「世界遺産」が話題に

■誕生前後の流れがエモすぎる…

ラーメン屋に“古墳盛”って書いてあったから頼んだらエライのが来たw pic.twitter.com/6mEQc6twAG

— えかきどう/お仕事募集中 (@E_K_D) November 28, 2021

前述のツイートが大きなバズりを見せていたのは店舗でも話題となっていたようで、今回の取材に際して「私もスタッフから“古墳盛”がえらいことになってます、って聞いてビックリしてます」と、微笑ましい舞台裏を明かしてくれた。

らーめん砦では「元祖貝白湯らーめん砦」「超人的海老潮」といったレギュラーメニュー5品に加えて限定メニューを提供しており、件の「古墳盛」はそれら全てのメニューに対応可能な盛り付けだという。

店側は「スープ2倍、麺2倍の『大盛の上』みたいな感じです」と、サラッとコメントしていたが、よくよく考えるとじつに恐ろしいボリューム感である…。

「古墳盛」は、2019年7月6日の「第43回世界遺産委員会」にて府内の「百舌鳥・古市古墳群」が正式に世界文化遺産に登録されたことや、同年に出店した駅ビルの前に「大仙陵古墳」（仁徳陵古墳）があることから、「何か美味しくて、楽しいものが作れないか…」と思案した結果、誕生したものだという。

しかし「前方後円墳」という特徴的な形状の器を作るのはかなり困難であり、らーめん砦も「陶器屋さんに4軒ほど断られ、5軒目になんとかお付き合い頂ける陶器屋さんと出会えましたが、やはり難しく何度も作り直すハメに…。結果、10個ほど手作りして頂けました」と、苦労を語っていた。

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■ツイッターの痛快逆転ホームラン！

そうした苦労を重ね、約2年間「ことあるごとにSNSに投稿していた」という「古墳盛」だが、悲しいことにユーザーからの反応は非常にシビアだったそう。

店側は「たまたま来店されたお客様から大盛のノリで購入頂けるくらいで、週に1〜2杯出る程度でした」と、以前までの様子を振り返っていたが、えかきどうさんのツイートを切っ掛けとしてか、件の投稿以降は状況が一変。

取材を敢行した12月上旬時点では、1日に2〜5杯の注文が入るほど注目度が上昇し、「古墳マニアの方がわざわざ遠方からお越しくださったりと、とても嬉しく思います」というコメントも見られたほどだ。

長崎佐世保に本店を構えるらーめん砦は、赤マテ貝、アサリ、ホタテから抽出したスープをベースとする「貝白湯スープ」のラーメンが特徴的。

なお大阪には店舗が4つあるのだが、「古墳盛」があるのは堺の三国ヶ丘店のみなので、来店の際は店舗名をチェックしておこう。

【店舗詳細】

「らーめん砦　三国ヶ丘店」

大阪府 堺市堺区向陵中町2-7-1 N.KLASS三国ヶ丘

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（取材・文／Sirabee 編集部・秋山 はじめ）