舛添前知事、オミクロン濃厚接触者の隔離に私案 「水際対策はあまり意味ない」
厚労相の経験も持つ舛添要一前都知事が、オミクロン株濃厚接触者の隔離に持論を唱えている。
市中感染の例が複数報告されるなど、徐々に広まりの兆しを見せている新型コロナウイルスのオミクロン株。23日、舛添要一前東京都知事が、自身のツイッターで対策の私案を述べた。
■感染力ゆえの隔離の難しさ
感染力が強いと言われていることから、濃厚接触者の認定が広範にわたるオミクロン株。こうした状況をふまえ、舛添前知事は「オミクロン株の市中感染が始まった以上、水際対策はあまり意味がない」と指摘する。
理由については、「同じ機内から感染者が出ると乗客全員が隔離され大迷惑だし、すぐに施設や病院も満杯になる」とキャパシティの問題を挙げている。
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■経口治療薬に期待
その代案として挙げたのは、日本国内でも開発・承認が急ピッチで進められている経口治療薬だ。舛添前知事は、これに施設や病院のキャパシティ問題を絡めた対策を提言。
具体的には、「経口治療薬をすぐに承認し、検査で感染が確認されたら処方し、医師の指示の下、自宅で隔離・静養させるのが無理のない対応かもしれない」とまとめている。
厚労相時代には新型インフルエンザ対策にあたるなど、感染症対策の専門家でもある舛添前知事。果たして、こうしたアイデアが取り入れられることはあるだろうか。