体操・内村航平選手が引退会見 「最後の最後、6種目やって終わりたい」
体操の内村航平選手が、現役を引退。会見では引退を決意した理由、そして今後の展望などを語った。
■最後、6種目やって終わりたい
もともとは2年前の3月に自分の名前を冠した試合(『KOHEI UCHIMURA CUP』)を開催予定だったが、コロナ禍のため中止していた内村選手。
「改めて開催したいと思っていたんですが、僕ももう現役最後。試合としては難しい。今までに体操選手が引退するときに最後の舞台をやった選手はいないので、そういう場を自分で作ってやる。これから引退していく選手たちのスタンダート、目標にしてもらいたい。僕自身オールラウンダーでずっとやってきたので、最後の最後、6種目やって終わりたい気持ちもあったので」とイベントへの熱い思いを明かす。
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■今後は…?
今後について問われた内村選手は、「『これを絶対やっていきたい』1つのことはなくて、日本代表の選手たち、後輩たちに自分の経験を伝えていったり、小さい子供たちに『体操って楽しいんだよ』って普及活動をしたり。体操に関わる全てのことをやっていけたらいいかな。僕自身も体を動かすことはストップしないと思うので、やれるときに体を動かして、自分が動いて見せるのもあると思うので。体操に関するすべてのことにチャレンジしたいという気持ちです」だという。
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■子供たちにメッセージも
子供たちへ「自分の好きなことをひとつ見つけられると、大人になっても続くことに繋がったり、勉強や習い事に変換できて『こうやって頑張れば良いんだ、やり続ければいいんだ』と学べる。やっぱり、“好きだ”と思えることを見つけるのが一番大事なのかな」とメッセージを送る内村選手。
「もちろん体操をやる子供たちが増えてくれたらうれしいんですけど、僕は『体操やると楽しいんだよ』ぐらいしか言えない。『こうなるからやった方が良いよ』と自信を持って勧められるように、研究してデータをとって、子供たちの前で言えるようになりたい」と宣言した。
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(文/Sirabee 編集部・たつき あつこ 写真/HIRO)