「1メートルの基準」をチコちゃんが解説 一見、細かく複雑に見える理由は…
『チコちゃんに叱られる』1メートルが策定された歴史を紹介。紆余曲折を経て、光の進むスピードが基準となった。
21日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「1mは何の長さ?」に注目が集まっている。
■光速が基準に
チコちゃんはテーマに対し、「2億9979万2458分の1秒の間に光が真空中を伝わる長さ」と答える。ここまで細かく決まっているのは、「正確さ」「継続性」を重視しているからだという。
光は、秒速30万キロメートル。地球を7周するスピードであるが、約3億で割ると1メートルになる。
長さの単位は18世紀まで、「インチ」「ヤード」「フィート」「尺」など国によって使う単位がバラバラだった。その結果、国同士の貿易時に取引のややこしさを生み出していた。
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■国同士の貿易のために世界で統一
大航海時代を経た18世紀に世界で統一された極めて正確な長さの基準を作るというプロジェクトが始動。
中心人物となったフランス人が「シャルル・モーリス・ド・タレーラン・ペリゴール」。彼の号令のもと、フランスの科学者たちは、「北極点からパリを通って赤道までの正午線の長さ」を基にして新しい長さの単位を策定することに。
約7年の歳月を費やして当時のフランスの単位で、513万740トワーズと判明し、これを1000万分の1にした長さを1メートルに定めて一件落着した。
1メートルが決まったことで、面積・体積・その体積に収まる水の量・水の量を1000分の1にしたものが重さ1キログラムとさまざまな基準が誕生。1メートルを定めたフランスは1799年にプラチナ製のメートル原器を作り、これを長さの基準に決定した。