シェルターで死亡した母親の隣に6日間 幼い娘を放置された父親が市を提訴
母親がシェルター利用のための書類に最後にサインしたのは、遺体となって発見される6日も前のことだった。
■心身双方に後遺症
シェルビィさんが施設利用のため、書類に最後にサインしたのが7月19日。死亡が発見されたのが同月25日だったため、リリックちゃんはおそらく6日間も、亡くなった母親のそばでひとりで過ごしていたとみられている。
父親のクルアーンさんによれば、リリックちゃんは7ポンド(約3キロ)ほど体重が落ち、オムツによるひどいかぶれは、現在も完全に治癒していないそうだ。
さらに事件以降のリリックちゃんは、ともに暮らすようになったクルアーンさんが寝ていると何度も叩いて生存を確認し、父親から離れたがらないなど、さまざまな後遺症に苦しんでいるという。
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■父は損害賠償を求めて提訴
クルアーンさんは、シェルビィさんの死から6ヶ月たった今でも、母親恋しさに毎晩泣くというリリックちゃんをフルタイムでサポートするため、職を辞した。
また「死んだ母親のかたわらで6日間も幼児が放置されていたのは、ホームレスという最もサポートが必要な人々に対する関心のなさと、人間性の欠如からくるものだ」と主張。
損害賠償5億ドル(約5億7,00万円)を求めて、ニューヨーク市とホームレスシェルターを管轄するDepartment of Homeless Servicesを提訴した。
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(文/Sirabee 編集部・原田パラン)