店頭にずらり並んだポテチ、何かがおかしい… 予想外すぎる「正体」に称賛相次ぐ

店頭で、明らかに規格外サイズの「ポテチ」を発見…。その正体に、称賛の声が多数寄せられているのだ。

2022/02/09 04:45



■発見した「場所」に思わず納得

ポテトチップスを購入する場所といえば、やはりスーパーやコンビニが一般的かと思うが、ツイート投稿主・毬栗たるとさんが件の商品を発見したのは、ホームセンター。

ぽろしり

そう、こちらのポテトバッグは土や肥料を含み、同時展開された植え付け用の「種いも」である『ぽろしり』と併せて使用することで「袋のままじゃがいもを育てられる」という非常に画期的な商品だったのである。

ちなみに、毬栗たるとさんは「なぜ外にこんなにでっかいポテトチップスが売っているんだ? と近づいたら、じゃがいもを育てるための土だったんですね」と、発見時の感想を振り返っていた。


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■野菜作りの「ハードル」を見事解決

同商品に関する取材を快諾してくれたカルビーポテトの川崎滋生さんに、まず商品開発の経緯について尋ねてみる。

すると、川崎さんは「都会で生活している人たちにとって、農業やじゃがいも作りというのは非常に敷居が高く感じられるものです」と前置きしつつ、「都市部に住むご家族やお子様たちと、じゃがいもとの接点を作りたい、という気持ちから同商品を開発いたしました」というコメントを寄せてくれた。

確かに都市部の人々が何の知識・道具もなしに農業を始めるのはハードルが高く、いざ始めてみよう…という段階になり、様々な懸念点・問題点に気がついたという人も少なくないだろう。

農業に使用する道具やスペース、使い終えた土の処分法などはそうした問題点の一例だが、川崎さんはさらに「通常販売されているたね芋ひと袋当たりの量は、マンション住まいの方がベランダで使用するには多すぎる」とも指摘している。

そこで同社は園芸培養土メーカー「プロトリーフ」とタッグを組み、前述のハードルを全てクリアした頼れる商品・ポテトバッグの開発に着手した…というワケなのだ。

たね芋を植えつけて水やりをするだけで誰でも手軽にじゃがいも作りが楽しめるほか、100%植物原料由来となる栽培後の土は「燃えるゴミ」として廃棄できるのも、ユーザーにとってうれしいポイントである。


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■商品開発までの努力に感動…!

なお、今回大きな話題となったパッケージデザインについて、川崎さんは「ご自宅に置いて頂くことを考えると少しお洒落なデザインが良いのでは、お子様にとって身近に感じられるものが良いのでは、など様々な案が上がりましたが、熟考した結果『パッと目について手に取ってもらえそうなデザイン』という点を考慮し、決定いたしました」とも振り返っていた。

ポテトバッグ

種いもをそのまま植え付けられる袋の形状(水はけを良好にする機能も完備)や、土の素材は勿論のこと、数十種類のサンプルを作成・試験栽培し、最適なサイズや肥料配合にもとことんこだわり抜いた結果、商品開発にじつに3年もの年月をかけたというから、その熱量には脱帽である。

現在は本州ほぼ全域のホームセンターや園芸店、一部ドン・キホーテなどでも展開中のポテトバッグ。じゃがいもの育て方に関する質問も多く寄せられているようだが、プロトリーフ公式YouTubeチャンネルにて栽培のポイントが随時紹介されているため、併せてチェックしてほしい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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