ずさんすぎる「水道停止」詐欺メールがネットで話題 しかし実際に被害者も…

「支払い督促の措置も講ずる」。いま東京都水道局をかたる脅迫めいた「詐欺メール」が横行している。

2022/03/11 14:55



■ずさんな手口を指摘する声も

東京都水道局が注意喚起を促したツイッターの投稿は、11日13時時点で約7,800リツイート、約3800いいねされるほど拡散されている。

ネット上では、このメールに対して「私も同じメールきた」「Amazonやらクレカ会社かたるメールだけじゃなくて、水道局かたるのまで出てきた」という声が。

一方で、実際に受け取った人からは「東京住んでないのに東京都水道局からメールきた(笑)」「関西に住んでるし、水道代は家賃に入ってるんだけど…」と、ずさんな手口を指摘する声もあがっている。


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■東京都水道局に問い合わせた

今回のような詐欺メールはいつごろから出回っているのだろうか。改めて最新状況を東京都水道局に問い合わせた。

「不審なメールは3月7日にもあり、弊社のホームページで発表いたしました。ただ、そのメールはマイネットの登録やクレジット払いの申し込みを勧めるもので、今回のものとは内容が異なります。今回は、9日の20時以降にお客様センターに、今回のメールが届いたというお問い合わせが2件ありました。また、弊社に届いたメールにも、同様のメールがきたというお問い合わせが4件あったという報告を受けております」(東京都水道局)。


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■昨年末、被害が急増

実際に個人情報を入力し、お金を盗られるなどの被害にあった人はいるのか聞くと、「7日から10日まで集計したところ、マイネットをかたったものと今回のものと合わせて、不審メールの問い合わせは78件ありましたが、実際にURLを押し、個人情報を入力したという方はいまのところ確認されていません」(前出・東京都水道局)。

ただ、こういった詐欺メールは2021年にもあったという。「昨年12月1日から20日まで集計したところ、今回と同じような内容のメールは合計358件ありました。このうち、個人情報等を入力された方は7名いらっしゃいました」と東京都水道局担当者は明かす。

3月5日には、えきねっとを語る「詐欺メール」が話題になったばかり。最近、この手の詐欺が増えているので、普段メールを開くときから注意を払わなければならない。


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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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