ネットで話題の「小指に湿布すると花粉症に効く」裏ワザを再検証 その結果は…
「小指に湿布説」は、「くしゃみが止まった」「なんにも効かない」と賛否両論だが…。
■記者が検証した
こうなったら自分で確かめてみるしかない! Sirabee編集部で、花粉症の記者3人が実際に小指に湿布を貼って検証した。
その効果のほどはというと、「さすがに1日で効果は実感できませんでした。ただ、手が顔に近づいたときに漂う湿布の香りが気付け的な感覚があって、頭がスッキリとまではいかなくてもリフレッシュにはなったという印象です」(A記者)、「目に見えるほどではないですが、くしゃみは減りました」(B記者)、「2日間つけましたが、初日は効果なし。2日目から鼻づまりが治りました。ただ、目は相変わらずかゆいままです」(C記者)。
3人とも花粉症が劇的によくなったとはいかなくても、多少の効果は感じる結果となった。ふむふむ。
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■自律神経が関係
くしゃみや鼻づまりなど花粉の諸症状に効き目があったと感じたが、湿布を貼った小指と目や鼻はかなり離れている。小指に湿布を貼ることで、なぜ目や鼻に作用するのか。東京で整骨院、鍼灸院などを運営する『メディカル・ケア グループ』の二宮崇(たかし)総院長に話を聞いた。
「湿布の薬効は別として、東洋医学では小指にツボとツボをつなぐ役割を果たす経絡が流れています。実は、小指にある小腸経という経絡の流れは小腸から鼻や目にもつながっているんです。それによって、鼻や目の花粉症の症状を抑えてくれるのでしょう。また、一般的に手足の末端のツボには、自律神経を整える働きがあります」(二宮氏)。
なるほど、小指には重要なツボがあるわけだ。二宮氏は続ける。「東洋医学では自律神経を整えるのにそれらのツボを使うので、湿布がそこにうまく働いて改善につながるのではないでしょうか。ただ、あくまで症状が緩和されるのであって、花粉症が治るわけではありませんし、効く効かないは個人差もあります」。
鍼灸院で使う針の代わりに、湿布がうまく作用するということだ。ただ、洗い物や手洗い、アルコール消毒をすると湿布がはがれやすくなるため、サポーターやテープで固定したほうがいいと感じた。とはいえ、小指に湿布、試してみる価値はあるかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)