4月からホテルの歯ブラシが「有料化」? 真相をホテル3社に聞いた
春からプラスチック資源循環促進法が施行される。旅行の準備にひと手間増えそうで…。
■ホテルに問い合わせると
では、大手ビジネスホテルでは、どのような対策を検討しているのか。
東横インは「これまでは歯ブラシを客室に置いていましたが、フロントのアメニティコーナーに設置し、ご利用のお客様にお持ちいただく形に。また、マイ歯ブラシをご持参いただくようお願いしております。それ以外のアメニティはもともとフロント付近のアメニティコーナーに置いておりましたので、変更ございません。有料化することはありません」(東横イン広報担当者)。
アパホテルを運営するアパグループに聞くと、「4月以前と変わりなく設置いたします。各アメニティは、バイオマスなどの環境対策商品となります。また、お客様がご予約時点でお選びいただける『連泊エコアメニティプラン』を新設し、連泊時にアメニティを使用しないプランもございます」(アパグループ)。こちらもアメニティの有料化は現状、予定していないという。
スーパーホテルでは、「『プラスチック資源循環促進法』をきっかけに、持続可能な開発⽬標『SDGs』の達成に向けた取り組みの⼀環として、客室ユニットバス内にご⽤意しているアメニティ(⻭ブラシ、カミソリ他)の設置を取りやめ、フロントロビーよりご⼊⽤のお客様に必要分のみをご提供させていただきます。現時点で有料化の予定はございません。また、プラスチック廃棄物の削減を⽬的とし、お客様にはマイ⻭ブラシの持参を促進し、脱プラスチック化推進にお客様と共に取り組んでまいります」(スーパーホテル広報部)と回答。
アメニティは部屋に置かれなくなるが、4月からすぐに有料化することはなさそうだ。
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■「あの人」への恨み言も…
春から、ホテルのアメニティが変わることに対して、ネット上では「自分の歯ブラシを持っていくと非日常感が薄れる」「アメニティも旅行の楽しみの1つだったのに…」「ハイグレードなホテルのアメニティはリッチ感があった」などの声があがっている。
また、「レジ袋はゴミ袋に使えたし、また日本の業者と消費者が泣く」「小泉進次郎の置き土産」と“前環境大臣”への恨み言も見受けられた。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)