段田安則、名作『セールスマンの死』主役に熱意 「阪神の負けも忘れるほど…」

段田安則が舞台『セールスマンの死』初日あいさつに登場。熱意を記者陣に語った。

段田安則

俳優の段田安則が4日、東京・渋谷「PARCO劇場」で開幕した舞台『セールスマンの死』初日会見に登場。同舞台にかける思いについて「阪神が負けていることを忘れるほど、一生懸命取り組んでいる!」と熱意をあらわにした。


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■世界中で知られる名作

セールスマンの死

同作は、世界中の名優が演じ続けてきたアメリカの劇作家・アーサー・ミラーの代表作。

舞台は1950年代前後のアメリカ・ニューヨーク。かつて敏腕セールスマンとして鳴らしたウィリー(段田)は63歳となりかつてのような精彩を欠いていた。薄汚れた我が家には、健気な妻・リンダ(鈴木)、30歳を過ぎても自立できない不肖の息子たち(福士誠治、林遣都)が待っている。

過去の栄光、さらには若き日に思い描いた理想と現実のギャップ。不安定な精神に陥ったウィリーの脳裏には、死んだ兄のベン(高橋克実)の姿が浮かんでくる。彼は家族のため、自分のために最後の決断を下す…。


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■ストーリーと演出を絶賛

段田安則

そんな難しい役柄を演じた段田は、「戦争もコロナも気になる時代。いま人生が薔薇色な人も、いまどうも調子悪いなと思っている人も、きっと楽しんでいただける」と約70年前に書かれた作品ながら、現代社会ともしっかりリンクする良質なストーリーを絶賛する。

舞台美術も同作の見どころ。ウィリーの回想や妄想シーンは、巧みな照明技術と四畳半ほどの可動式舞台がステージ上を流れるように行き来し表現される。「美術さんのアイデアで、うまく視覚的な演出がされている。後は役者がちゃんとやればできる状態なんです」と段田。

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■「亡くなった父を見ている気がした」
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