大学のロシア語履修者は減った? 東大に聞くと「意外な答え」が返ってきて…
ロシアのウクライナ侵攻が激化する中、大学のロシア語選択者に「異変」はあったのか。
JR東日本が恵比寿駅西口改札内にあるロシア語の乗換案内表示を紙で覆っていたことが波紋を呼んでいる。そんな「ロシア語隠し」騒動の裏で、気になったのが大学におけるロシア語履修者の推移だ。
ウクライナ情勢で影響はあったのだろうか。東京大学に聞いてみると、意外な答えが返ってきて…。
■恵比寿駅の案内表示は…
ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、JR東日本が4月上旬から、恵比寿駅(東京都渋谷区)に設置されたロシア語の案内表示を「調整中」という紙で覆い隠していたことが話題になった。
恵比寿駅には英語、韓国語、ロシア語で「六本木」「中目黒」と書かれていたが、複数の利用客からロシア語表記を疑問視する意見が寄せられたことで対応したという。
この対応に対して、ネット上では「差別に当たる」「ロシア語に罪はない」という声があがっていた。そんな厳しい声を受けてか、4月下旬、記者が恵比寿駅に行ったところ、すでに紙は外され、再びロシア語案内が確認できる状態だった。
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■「履修者が増えた」という声も
「ロシア語案内」騒動で気になるのが、大学生が第二外国語の選択でロシア語をどれだけ希望しているかだ。学校によって違いはあるが、大学に入学すると英語に加えて、第二外国語で中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語などから選んだ経験がある読者も多いことだろう。
記者の経験では、10数年前でもロシア語を選ぶ学生は少なかったが、今回のウクライナ侵攻後、大学生に意識の変化はあったのだろうか。
ネット上では、「うちの大学のロシア語の授業は過去最高に多かったらしい」「ロシア語を履修する人は減る一方だったけど、今回の件で増えたらしい」「新入生のロシア語履修者いつもより多かった」「大学のロシア語講座が盛況って聞いた」など、むしろこの機会に勉強しようという学生が増えたという声が見受けられた。