マスク着用は同調圧力? 米国では公共交通機関での着用義務に「無効判決」も
「マスク警察」という言葉も拡がったが、マスク着用は同調圧力?
日本でも新型コロナウイルスの感染拡大が始まって3年目。国内では、自宅などプライベートな空間を除くほとんどの場所で、マスク着用が徹底されている。
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■国交省は「不着用者は降機」
国土交通省は、「マスク不着用者・発熱者の搭乗拒否等の根拠について」という指針を発表。航空法に基づく運送約款などの規定を紹介し、「当該旅客の搭乗を拒絶し、又は降機させることができます」としている。
一方、累計感染者数は8,300万人、死亡者は100万人超えとともに世界一の米国では、今月18日、政府が求めた公共交通機関でのマスク着用義務をフロリダ州の連邦地裁が無効とする判断を下した。欧米各国では、屋外はもとより屋内でもマスク着用を求めない動きが拡がっている。
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■3割弱は「同調圧力」
日本では、政府による規制だけでなく、「マスク警察」などと呼ばれる周囲の監視の目も厳しい。こうした強制に対して、「非科学的な同調圧力だ」と批判する声も聞かれる。世間の意識はどうなっているのだろうか。
Sirabee編集部が、全国10〜60代男女1,000名を対象に調査したところ、「マスク着用は同調圧力だと思う」と答えたのは、全体の27.0%。同調圧力とは思わない人が圧倒的に多く、全体の3/4に迫った。
ただし、常にマスクを求められることに無言の圧力を感じている人も3割近いということになる。
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■男女の意識差も
今回の調査結果を男女別で分析してみると、意識差も見えてきた。男性では29.7%が同調圧力と感じているのに対して、女性では5ポイント以上低い24.6%。男性のほうが圧を感じている人が多いことがわかる。
なお、年代別では、50代と10〜20代で、同調圧力と受け止める人が多いことも判明した。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)