ノーマスクで東京の街を歩いてみた 「外すのが怖い」不安の声も…
政府の新たな方針にしたがってマスクなしで東京へ。街では「異変」が…。
■「注意されたのが怖かった」
その後、東京駅に向かった。出勤ラッシュが終わり、午前11時前に訪れたため、人はまばらだ。
「密」になっていないが、やはりここでもみんなマスクを付けていた。70代の女性に話を聞いた。
「もうマスクを付けるのが当たり前になっているので、すぐには外せません。それに、私は年寄りで重症化したら危ないので、完全に収束するまでは付けますよ」(70代女性)。
お昼すぎ、今度は渋谷駅へ。ここでも新宿駅、東京駅と同様だった。
20代の女性にマスクを外さない理由を尋ねると「以前、暑かったので家の近くをマスクなしで歩いていたら、知らないおじさんに『マスク付けなさい!』と少し強めの口調で注意されたことがありました。それ以来、外すのが怖くなってしまったんです…」(20代女性)と困惑気味に話す。
一方、別の20代女性はこう語る。「コロナになってから、『目の周りだけちゃんとすればいいや』とメイクをサボりがちでした。マスクのおかげで化粧の時短になっていたので、そのクセが抜けないんです(笑)」(別の20代女性)。
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■2年間で習慣化している
今回の検証でわかったことは、2年間でマスクを付ける習慣が染みついていることだ。突然「付けなくていい」と言われても、すぐに元通りとはいかないのだろう。
外すにしても、人混みは避けるなど、手さぐりになりそうだ。記者がノーマスクで歩いた感想としても、「自分しか外していない」状況に困惑してしまった。ただ、それによって周りの人からジロジロ見られたり、注意されることはなかったが…。
屋外をコロナ前のように、気兼ねなく歩くのにはもう少し時間がかかりそうだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)