市場移転から4年、豊洲と築地に「異変」 市場関係者に取材してみると…
築地市場と豊洲市場に足を運んだ。「閉店した店が増えた」という声も…。
■「テナント募集」の貼り紙が
豊洲に行った後、築地を訪れた。場外市場には寿司店や屋台のようなお店、海産物を扱う土産物店などが多数並んでいる。
業者の人たちが行き交う豊洲と違って、築地は観光客らしき人たちが見受けられた。一見、にぎわっているように見えるが、やはりコロナの影響は大きかったようだ。
築地の飲食店関係者がため息をつく。「もともと市場が移転してお店を閉めるところも多かったんだけど、この2年で閉店したお店は増えたよ。いまやっているお店も、弁当のテイクアウトを始めたり、ウーバーイーツと契約してなんとか持ちこたえてるんだ。最近はやっとお客さんも増えたけど、売り上げは移転前より格段に下がったよ…」(築地の飲食店関係者)。
実際、シャッターが下ろされて、「テナント募集」の貼り紙が付いているところも多かった。
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■豊洲と築地の違いは…
両市場とも少しずつ客足が戻っているとはいえ、完全に回復はできていない。豊洲と築地の両方に足を運んだ印象として、豊洲はマグロのセリ見学で市場の雰囲気を味わいたい人には最適だ。
ただ、基本的には業者の利用がメインのため、いろいろなお店を見て回ったり、食べ歩きをしたい人は築地に行ったほうがいいかもしれない。
1日でも早くコロナが収束して、以前のような活気を取り戻す日が来ることを願いたい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)