Adoが「陰キャ」人気までも獲得する理由 サブカル性と自虐性に注目
実力派のボーカル力と自虐性やサブカル性を共存させる令和の歌姫Ado。SNSで人気を獲得する理由を考察する。
■Adoの素顔
Adoのいわゆる「陰キャ」人気は、サブカル活動だけではなく言動によるところが大きい。Adoが頻繁に投稿しているツイッターでは、Adoのツイートを見守るファンも「現在進行形の黒歴史」と表現するほどに、ネットアイドル的な自由さに満ちている。
また「切り抜き」動画などでは、自らが歌っている映像に激しく嫌悪感を抱き、叫んでしまうという、まさに「陰キャ」的な自己嫌悪を見せており、それらを踏まえ人気を博している。
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■メジャーとサブカルの共存
Adoは素晴らしい歌唱力を持っているものの、音楽番組で姿をみせて歌唱するパフォーマンスはできていない。
そうした点は、強みにもなれば弱みにもなるが、現状、姿をみせないことで逆に意外性のあるイメージでファンを増やしているといえるだろう。
同時に『ONE PIECE』(集英社)などのメジャーな仕事ももちろん行っていく。サブカルに足場を置きつつ、メジャーな仕事もできる、Adoの今後の動向に期待したい。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)