コーヒー栽培でインド農家の生活が一変 香ばしい匂いが恐怖と貧困から救う

インドで最適な土地柄と政府の協力により新たなコーヒーブランドが立ち上がり、ある部族の救いとなった。

2022/06/21 20:00

コーヒー

インド東部のオリッサ州にあるコラプット地区は、極左派武装勢力マオイストの紛争で有名な地域である。そこに住む多くの貧困部族の生活をコーヒーが劇的に変えたことが、現地メディア『Hindusthan Times』で報道された。



 

■貧困から脱出した農夫

コラプット地区のプンジル村に住むビンダ・バダナヤックさん(45)は、常に極左派武装勢力のマオイストを恐れて生きてきた。

政府から与えられた2エーカーの土地を所有しているが、育てることができたのは米とキビだけ。年間わずか5,000ルピー(日本円で8,000円)しか稼げず、 未成年の4人の娘と夫婦の生活には不十分だった。

ところが、2018年にコーヒーの木を植えたことで、彼らの生活は一変。4年後の収穫で、年収が3万6,000ルピー(5万8,000円)になり、長女が大学に行くのに十分なお金を得ることができたのである。


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■コーヒー産業成功の道のり

コラプット地区の最初のコーヒー農園は、この地域のかつての王であるラジバハドゥール・ラマ・チャンドラ・デオによって、1930年代から開始。しかし1958年には周辺の水力発電プロジェクトのため栽培量が限られ、農家の経済的利益はほとんどなく、規模は小さいままだった。

2017年5月、州政府は伝統を復活させることで地区を「コーヒーハブ」に変えることを目指し、コーヒー開発団体の設立を決定。州政府機関である部族開発公社(Tribal Development Corporation)は、農家が栽培した赤色のコーヒーチェリーをコーヒーパウダーに加工し、「Koraput Coffee」というブランドで販売を開始した。

現在、 プンジル村の38人の農民は、9.7トンの農産物を売ることによって4.4ラック(70万円)を稼いだ。 コラプット地区全体では5,000ヘクタール以上のコーヒー農園を誇り、そのうち2,072ヘクタールは約2,000の部族農民によって栽培されている。

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■ウィンウィンの関係
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