コーヒー栽培でインド農家の生活が一変 香ばしい匂いが恐怖と貧困から救う
インドで最適な土地柄と政府の協力により新たなコーヒーブランドが立ち上がり、ある部族の救いとなった。
■ウィンウィンの関係
コラプット地区周辺の地理は緑豊かな森となだらかな丘が多くあり、ほとんどの地域は海抜900メートルのため、コーヒー栽培に最適だ。
同地区内のラウリグダ村では、部族農民が所有する34エーカーの森林でコーヒーを栽培。あわせてアカシア、ジャックフルーツ、シルバーオーク、マンゴーも栽培しており、独特の風味と低い酸性度で知られる「アラビアンコーヒー」の自然な色合いや風味を生み出している。
コラプット地区コーヒー栽培担当局のウペンドラ・サハさんは「コーヒー栽培は、コラプット地区の貧しい部族にとって大きなメリット」「コーヒーに必要な日陰での栽培は、傾斜地での土壌侵食を防ぎ、栽培された多くのスパイスや果物も農家の収入を補うことができる」と述べた。
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■インドはコーヒー栽培にぴったり
インドの国民的な飲み物といえばチャイだが、最近ではコーヒーの人気が急上昇。特に都市部のカフェでは、外国で愛されているコーヒーメニューが豊富になり、おしゃれな飲み物として富裕層やトレンドに敏感なインド人に愛されている。
コーヒー栽培は南インドを中心に盛んだったが、その他の地域でも広がりをみせている。すでに有名なインド紅茶に続き、インドコーヒーが世界に進出する日がくるかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・NaganoYae)