廃炉進む福島第一原発をミスコンファイナリストが視察 「リアルで見ないと現実味ない」
今年始まったミスコン『ミス・ギャラクシーオブビューティー』ファイナリスト15名が福島第一原発を視察した。
■処理水の放射能も測定
原子力規制委員会は、5月18日の会合で、福島第一原発の敷地内タンクで保管されているトリチウムなどの放射性物質を含む処理水を海洋放出する計画を承認している。
ファイナリストたちは、原子炉の汚染水に含まれるトリチウムを除く放射性物質を規制基準値以下に除去したALPS処理水も見学。無色透明で、放射線測定器にあてても反応しないほど放射能が抑えられていることに驚きの表情を見せた。
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■映画で見ていたが…
ファイナリストで、普段はモデルとして活動している有吉晶さん(24)は、福岡県在住。原発や震災については、当時は身近ではなかったそう。映画『Fukushima 50』は見ていたが、「『あれが事実だったんだ』と衝撃を受けました」と語る。
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■昨年の訪問より軽装に
女優の雪乃しほりさん(31)は、2011年の震災当時、卒業式を行っていた会場で天井が落ちて目の前で先生が亡くなったというエピソードを明かしてくれた。「津波は、それ以上に怖いものがたくさんあったんだろう」と思いを馳せる。
処理水の海洋放出については報道で聞いており、「そんなことして大丈夫かな?」と漠然とした不安も。しかし、処理水を直接目にして説明を聞き、納得できる部分も多かった様子。
ルーマニアと日本のハーフでモデルの寺下光エミリアさん(19)は、昨年もミスコン活動で福島第一原発を訪問。「1年前の視察では、ヘルメット、長靴を着用して、専用のメガネも。今年は薄手のベストだけという軽装で、除染などが進んでいるんだな」と実感した。
震災当時は8歳。「リアルで見てみないと現実味がない。また何年後に伺っても、同じような気持ちになるんだろうな」と感慨深く語った。
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(取材・文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)