「選挙の街頭演説に助けられた」 留学生から”意外な理由”で絶賛されて…
一部で否定的な意見もある選挙期間中の街頭演説。意外なところで役に立っていて…。
■話し方がポイントか
日本人が政治や社会情勢を理解するのに役立ったというのはよく聞くが、外国から来た人が語学を学ぶのに使ったというのは聞いたことがない…。どんなところが役に立つのか。
「候補者の人たちが話すスピードがちょうどいいんです。1つ1つの言葉をはっきりとみんなが聞き取れるように話してくれます。日本人は、アメリカ人が英語で会話しているのを聞くと『すごい早口でしゃべってて聞き取れない』と思いますよね? あれと同じで、私達も日本人の会話は早口に感じるんですよ(笑)。でも、街頭演説はゆっくり話してくれるので聞き取りやすいです」(前出・Aさん)。
候補者によって話し方が異なるとはいえ、たしかにまくし立てるように話す候補者は見たことがない。拡声器を使っているので、声もしっかり聞き取ることができる。
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■社会情勢の理解にもつながる
前出のAさんは、街頭演説は日本語を勉強する「教材」になったと話す。
「これは良くもあり、悪くもある点かもしれませんが、候補者たちが話す内容は大体同じです。だから、最初は聞き慣れない言葉でも、何回も聞いているうちに自然と頭に入ってくるようになります。しかも、日本の社会情勢のことを話しているので、その辺りのこともなんなとなく分かってきます。もちろん、街頭演説だけで日本語を勉強したわけではありませんが、役立ったのは間違いないですよ」(前出・Aさん)。
恥ずかしながら、記者は日本に住んでいながらきちんと街頭演説を聞いたことがない。この機会に演説を聞いてみると、新たな発見があるかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)