スポーツドリンクがぶ飲みは注意…? 医師が警告する「NGな熱中症対策」
異例の梅雨明けからの戻り梅雨となった今年の夏。今の時期は熱中症に注意が必要で…。
■「水だけはよくない」
熱中症対策というと、「とにかく水分補給」のイメージが強いが、やみくもに水分を摂ればいいわけではない。「もちろん、こまめな水分摂取は大切ですが、水だけ飲むというのはよくありません。できれば塩分が入っているものや、こぶ茶を飲むのがいいでしょう」(前出・伊藤さん)。
また、利尿作用のあるアルコールやコーヒーなどの飲み物は、水分を尿として出してしまう可能性がある。「何を飲むか」が大切だ。
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■スポーツドリンクに潜む危険
子供が夏休みに入るこの時期、外で友達と遊ぶことも多いだろう。そんな時、熱中症予防に持たせる「アレ」にも危険が潜んでいて…。
「スポーツドリンクを勧められますが、じつはスポーツドリンクはナトリウムの濃度が高くありません。身体に必要な量の4分の1程度しか入っておらず、体内と比べてナトリウム濃度が低いため、お子さんが飲みすぎるとナトリウムが下がって具合が悪くなってしまうことが多いんです。適度に飲む分には問題ありませんが、飲みすぎると電解質が下がってしまいます。経口補水液であればナトリウム濃度が高いので、比較的安全に水分とナトリウムを摂れますよ」(前出・伊藤さん)。
今年の夏は、例年以上に熱中症対策をする必要がある。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)