熱中症で倒れた女性 「つながらない119番」「タクシー乗車拒否」でどうすれば…
歩道に横たわる「熱中症」疑いの女性。その現場で感じたことを克明に記したい。
8月に入り、厳しい暑さが日本列島を襲っている。先日、熱中症と思われる女性が記者の目の前で倒れた。慌てて「119番」に電話するものの、一向に繋がる気配がなく…。
■記録的猛暑が各地で続く
西日本から東北南部にかけ広いエリアで夏空が広がった1日。
強い日差しが午前中から照りつけ、福井・小浜で39.1℃、鳥取・米子で38.9℃、石川・七尾で38.0℃と、いずれも観測史上最高となる気温を記録。猛暑日を記録した地点は全国50地点を超えた。
環境省の熱中症警戒アラートは東北、北海道を除くほぼ全域で警戒を示す「赤」に染まり、日テレのそらジロー公式ツイッターアカウントも「この暑さは本当の猛暑! 暑さから命を守ってください」と注意喚起を行うほどだった。
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■つながらない電話
東京都心でも36℃を超える暑さ。風が少なく普段より強い蒸し暑さを感じた正午、近所のスーパーに向かっていた記者が見たのは、道路脇にうつ伏せで横たわる女性の姿だった。
慌てて駆け寄って抱き起こすと「暑さでふらふらしちゃって…」と女性。年齢は60~70代前後だろうか。会話はできるものの、酔っ払った時のように顔は真っ赤に火照っており、全身汗だく。目はしっかり開けられていない状態だった。
その様子を見かけた男性サラリーマン、主婦グループも駆け寄ってくる。まずは救急車を呼ばなくては…。男性サラリーマンが率先して電話をかけるも「話し中で何度かけても一向に繋がらない」状態だという。