コミケ「コスプレ広場」、少女たちのパンチラ狙うローアングラーを追いかけた
コスプレ界の闇である悪質な盗撮行為。そんなローアングラーの姿をコミケ会場で追った。
■記者の追求から逃走する男
近くに寄りこっそり様子を伺うと、コスプレイヤーが後ろを向いて前かがみになる毎にシャッターボタンを押していることがわかった。周囲に会場スタッフがいなかったため、耳元で「撮影してますよね。撮影許可はとってます?」と確認すると、不意を突かれたのか「あ、いえ…その、これから許可をとろうかと。いまはテスト撮影で…あの…」と、しどろもどろになりながらしらを切るローアングラー。
盗撮を確定させるには、被写体側に「無断撮影である」と言質をとることが必要だ。仮にこのローアングラーと被写体が知人関係で、撮影許可を出していたケースが万が一にもあるためだ。
すぐさま行列の最前列に移動し、コスプレイヤーに確認すると驚いた表情で「そんなの許可していない」との返答。その間約10秒。振り返ると、さきほどまで盗撮行為を続けていた男はすでにおらず、人混みの中に走り去っていた。
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■ローアングラーの弁明
それから約30分後、再び会場に戻ってきたローアングラーを見つけ、改めて撮影主旨を聞き出すため直撃した。
再び現れた記者の姿に観念したのか「撮影はしてなかった」と何も表示されないデジカメの画面を見せる。メモリーカードを差し替えたか、摘発から逃れるため動画を消していたのだろう。
しかし、数十分も炎天下の待機列に並び続け、自分の順番が来る直前に列を離れるカメラマンなんぞいない。「なぜ逃げたのか」と問い詰めると、当初は盗撮そのものを否定し続けた男だったが、「過去には勝手に撮影しちゃったことはあるね…。でも女の子の迷惑にならないことだけは守っている」と謎の弁明を始めた。