一見普通の信号機、じつは「日本一危険」と判明 凄まじい初見殺しが話題に…
道路に設置された信号機(?)に、見慣れぬ電球が…。その「予想外の正体」に反響の声が寄せられているのだ。
■じつは「最も厄介な」スズメバチだった
変わった色の電球が付いた道路情報板だなと思ったら、クソデカ蜂の巣で変な声出たww pic.twitter.com/21QcV3Nfbh
— かこてつ (@Ktetsu_117) July 18, 2022
今回の取材を快諾してくれたのは、東京都ペストコントロール協会にて理事、技術委員長を務める谷川力氏。同協会は1980年の創立以来、有害生物の防除および防疫に関する多彩な活動を行なっているのだ。
まずは早速、件のツイートの写真を見てもらうと、谷川氏は「キイロスズメバチの巣でほぼ間違いないでしょう。最も攻撃性が強いスズメバチになります」と断言。
続けて「キイロスズメバチは比較的郊外の軒下、橋の下、急な崖など風雨が避けられる高所に巣を作ることが多いです。秋にはかなり大きな巣に発達します」と、営巣における特徴について補足している。
通常、スズメバチが飛んでいる場面に遭遇した場合、そのまま放置していても刺される危険はそうない。しかしこちらのキイロスズメバチはなかなかに厄介で、谷川氏は「秋になり、新女王が誕生したくらいの大きな巣があると、近くに寄るだけでスズメバチが攻撃してくることがあります。特にキイロスズメバチはこの傾向が強く、よくマラソン大会やハイキングなどで、人の振動を察知して攻撃してくるのはこの一例です」とも語ってくれたのだ。
なおスズメバチは「警報フェロモン」と呼ばれる物質を噴出し、このフェロモンをかけられると攻撃性がグンと増すようで、想像しただけでも恐ろしい…。
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■スズメバチ、怖すぎるだろ…
8月から9月にかけては、スズメバチとのエンカウント率が増加する危険な時期。そこで続いては、これらの時期に遭遇しやすいスズメバチと、その特徴について尋ねてみることに。
谷川氏がまず名前をあげたのは、民家に近い場所に巣を作る筆頭の種類「コガタスズメバチ」。谷川氏曰く、「本種の初期の巣はとっくり型をしています。比較的おとなしい種類のスズメバチで、民家の軒下のほか、庭の植栽の中に巣を作り、気が付いた時にはバレーボールくらいの巣に発達することがあります」とのこと。
ふと自宅の庭を覗き、バレーボール大のスズメバチの巣を見つけたら…とてもではないが、正気を保っていられる自信がない。
また、スズメバチ界を代表する荒くれ者「オオスズメバチ」も郊外でよく見られる種類で、谷川氏は「地中に巣を作ることが多く、攻撃性も強い種類です」と説明している。
スズメバチは全ての種類が巣を作るが、巣の利用は1年で終わり、翌年にその巣を再使用することはない。女王バチは春に1匹で巣を作り子を育て、その子供たちが成虫になると巣が大きくなっていくのだ。そして秋には新たな女王が誕生し、交配してから朽木の中などで単独で越冬するという。
前出のように「風雨が避けられる場所」に営巣されるケースが多く、谷川氏は「軒下、天井裏、庭の植栽などでよく見られます」「オオスズメバチは地中への営巣が多いのですが、いずれにしても人の郊外進出が自然界に住むスズメバチとの接触が多くなることが原因の一つと言われています」とも語っている。
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■万が一、遭遇してしまった際は…
このような恐ろしい生物が身近にいると知っただけで、もう外出する気が消え失せてしまったという人もいるかと思うが、安心してほしい。
例えばエンカウントどころか、持ちものや衣類にスズメバチがとまったケース。控えめに言っても地獄のようなシチュエーションだが、谷川氏は「手でつかんだりしないかぎり、そのまま放置すれば大丈夫です。ただし先ほどお伝えしたように、巣が近くあると危険ですが…」「くれぐれも、こちらから手でつかむとか、払うような行動はしないようにしましょう」と対策法について語っている。
また、スズメバチの巣を発見した場合については「自分で駆除することは危険です」と念押ししつつ、「行政に相談して、私たちペストコントロール業者を紹介してもらうのが良いでしょう。ペストコントロール業者はたくさん知られていますが、できれば行政の紹介される業者が安全です」と、アドバイスを寄せてくれたのだ。
アナフィラキシーショックによる死亡例も確認されており、ハチの駆除には防護服が必須。くれぐれも素人が迂闊に手を出していい領域ではないので、自身はもちろん周囲への被害を拡大させないためにも、これらの教訓を心に留めておこう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)