税務官250人が変装し結婚式に潜入 映画のワンシーンのような強制調査を敢行
結婚式の行列から250人の税務官が華麗に登場し、強制家宅捜査を開始した。
■1週間の家宅捜索で出たものは…
捜査は、鉄鋼、衣料品、不動産を扱うビジネスグループ企業に関連する施設や倉庫、別荘を強制的に行われた。
綿密な計画が功を奏し、56カロールルピー(約9億円)の現金、32キログラムの金、14カロールルピー(約2億円)相当のダイヤモンド、その他の財産文書やデジタルデータが押収された。家宅捜索中に押収した現金を数えるのに、約13時間かかったという。
また、その他にムンバイ、ナシク、オーランガバードの企業に関連する施設でも調査を行い、これらは約7日間かけて行われた。
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■この税務調査はよくある?
インドでは税金のごまかしや裏金文化が残っているため、税務調査はよく行われる。しかし、ここまでドラマチックなものは稀である。
2013年のボリウッドのヒット映画『Special 26』は、税務官になりすました2人の強盗の物語である。2人は26人を巧妙に騙し、一緒に特別税務チーム「Special 26」として宝石商に強制調査を行う映画であった。そして、そのまま宝石や金銀、現金を奪い去るのである。
映画内での精密な計画や強制調査シーンは大胆で迫力があったことから、このたびの税務調査真もまさにそんなワンシーンだったのかと、想像する人は多いだろう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・NaganoYae)