Excelを覚えた小6娘、最初の抽出データが「天才の発想」と話題 これ博士号ものだろ…
小学生の娘が夏休みの自由研究でまとめ上げたデータが「素晴らしい」と話題。いったい何に注目したかと言うと…。
■「研究開始」までの背景が微笑ましすぎる…
小学生にエクセル教えたら、ジャンプの打ち切り漫画の掲載順位まとめて容赦無い分析してた😅#自由研究 #夏休み #宿題 #週刊少年ジャンプ pic.twitter.com/bOiSbypd4f
— 札幌暮らし(東京→北海道Uターン移住)🍛♨️ (@sapporolife2021) August 21, 2022
話題の自由研究を制作したのは、小学6年生になる札幌暮らしさんの娘さん。
ユニークな発想に至った経緯について尋ねてみると、「気に入っていたジャンプの連載作品『アメノフル』が連載終了となったことが『打ち切り』に興味を抱いたきっかけです」「『どうやって打ち切られる漫画が決まるのか』が気になり調べてみると、人気のある漫画は掲載順位が上に来て、逆に人気が落ちると下になり、その順位にはアンケートはがきが影響していることが分かりました」という回答が返ってきたのだ。
そうした経緯もあり、娘さんは自宅に大量に保管してある過去一年分の『ジャンプ』を対象とし、打ち切りになってしまった漫画の掲載順位を調査することを決意。
当初は定規を用いて「手書き」でグラフを作成しようとしていたのだが、「Excelを使うと楽だよ」いうアドバイスとグラフ作成の指導を受け、見事にグラフを完成させたのだ。
なお指導時の様子について、札幌暮らしさんは「グラフの見せ方やデータのまとめ方はアドバイスしましたが、どのようなデータ集めるか、それをどう解釈するかは極力助言せずに『どんなデータが必要か』『このグラフから何がわかるか」ということは、本人に考えさせるようにしました」とも振り返っており、親心を感じさせる…。
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■気になる研究の「構成」もスゴい
これらのデータを抽出した後は、資料内に「打ち切り」「読者アンケートシステム」に関する説明を添え、「調査の背景」や一年以内に打ち切りとなった9作品の「掲載順位」の比較グラフを掲出。
さらにはその比較によって「気づいたポイント」や「打ち切りの理由」を自分なりに考察し、「展開の遅さ」や「キャラクターの魅力」など4つのカテゴリーに分けてそれぞれ分析している。
なお、研究の最後は「打ち切り漫画でも面白い作品があるので単行本で読んでほしい。好きな漫画の掲載順位が下がってきたらアンケートを出してほしい」という魂のメッセージで締められており、長年の『ジャンプ』読者として、心から賛同したい。
アカウント名の通り、札幌暮らしさん一家は北海道在住のため、じつは本州より一足早く夏休みが明けており、件の自由研究も既に発表済みとのこと。
漫画好きな教員やクラスメイトからは「この研究を見て読みたい本が増えた」「打ち切りの仕組みが分かった」「グラフが分かりやすい」など好評の声が多数寄せられているようで、じつに微笑ましい限りだ。
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■「打ち切り」が教えてくれた大切なコト
自由研究の結果を振り返り、札幌暮らしさんの娘さんは「10週目くらいまでは新連載の掲載順位が一気に下がることはありませんが、それ以降に下位をさまよい続けると打ち切りになる可能性が高いことが分かりました。一度20位くらいまで落ちてしまうと、そこから抜け出すのはかなり難しいようです」とコメントしている。
「調べていくうちにもっと知りたいことが増えてきました」という発言の通り、現在は「連載開始当初は人気が低かったけれど、徐々に盛り返してきた漫画の掲載順位」に興味を抱いているそうで、この飽くなき探究心は完全に研究者のそれである。
なお本人は前出の『アメノフル』のほか、現在連載中の作品では『SAKAMOTO DAYS』や『ウィッチウォッチ』を愛読しており、やはりべらぼうに趣味が良い。
また打ち切りの仕組みを理解し、「読者アンケート」の重要性を痛感したとのこと。「推しは推せるときに推せ」という言葉もあるが、札幌暮らしさんの娘さんの自由研究を受け、こちらの真理に到達した人物も少なくないことだろう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)