『サザエさん』の波平に”異変” カツオに「アレ」をやらなくなっていた…
「ノリスケ出禁」が話題になった『サザエさん』。だが、磯野家ではそれ以上の”異変”が起きていて…。
■時代の変化が関係か
波平やサザエがカツオを厳しく叱る描写が減った理由に関して、『サザエさん』を制作するエイケンに取材を申し込んだが、多忙のため難しいとのことだった。あるテレビ局関係者は時代の変化が背景にあるのではないかと推察する。
「2000年代後半からテレビで暴力的な企画や描写を扱うことに対する見方が厳しくなりました。子供にゲンコツしたり、耳を引っ張ったり、物置に閉じ込めるといった昔は当たり前だったしつけも、今は”暴力”と受け取られる可能性もあります。これは『サザエさん』に限ったことではなく、ドラマでも親がしつけのために子供を殴ったり、叩いたりするシーンは昔に比べると随分減りましたからね…」(テレビ局関係者)。
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■「あのアニメ」でも同じ現象が…
そうした変化は他のアニメでも起きていて…。
「『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日系)で、みさえがしんのすけにゲンコツしたり、頭への”グリグリ攻撃”、お尻たたきなどのお仕置きシーンも描かれなくなりました。これも暴力的に受け取られる可能性があるため、自粛する傾向にあるのでしょう。今は何かと難しい時代なので、制作する側も細かいところに気を遣っているんですよ」(前出・テレビ局関係者)。
細かい設定が変わったとはいえ、『サザエさん』はいつの時代もお茶の間を笑顔にさせてきた。これからも、家族揃って楽しめる番組を届けてくれるに違いない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)