妹のがん治療費のためおもちゃの銃で銀行襲撃した女 「国の英雄」と賞賛の嵐
襲撃に使用したおもちゃのピストルは、甥から借りたそうだ。
■腎臓を売る選択肢も…
銀行を襲撃後、ハフィズが地元メディアに話したところによると、彼女は銀行に何度も預金を引き出すよう懇願してきたが、取り合ってもらえなかったという。すでに身の回りのものをたくさん売り払い、腎臓を売ることまで考えていたそうだ。
Facebookに投稿されたライブ動画では、ハフィズが「私はサリ・ハフィズ。今日来たのは…病院で死にかけている妹のために、預金を奪うためだ」と視聴者に語りかけるシーンもある。
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■「命をかけてもお金を取りに」
失業者が増え続け、多くの国民が貧困にあえぐレバノンで、ハフィズの行動は賞賛を持って迎えられた。SNS上では、銀行にいるハフィズに王冠をコラージュした写真が出回り、「国の英雄だ」「自分のお金なんだから当然」と言った声が寄せられた。
当のハフィズはメディアのインタビューに対し、「多くの人々が(貧困から)自殺しようとしている」「でも、私は彼らに言いたい。銃を取って自分を打たないで。命をかけてでも、お金を取りに行きなさい」というメッセージを送っている。
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(文/Sirabee 編集部・Sirabee編集部)