崩壊した家で飼い主を待ち続ける犬 爆撃続くウクライナで犠牲になる動物たち
犬の飼い主の家族には、子供も2人いたという。
■「胸が張り裂けそう」の声
クリムの孤独な姿を見た人々からは、「胸が張り裂けそう」「どうかこの犬を助けてあげて」「多くの写真を見てきたけど、そのなかでも特に悲しい。戦争は許せない」などとコメントが寄せられた。
現在、クリムは無事に保護されたようで、ゆっくりではあるが飼い主のいない状況を理解してきているという。
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■置き去りにされる動物たち
ロシア軍が2月24日にウクライナに侵攻して以来、約1,300万人が自宅から避難している。多くの人がペットや家畜を置き去りにせざるを得なくなり、爆撃や現地での残虐行為によって、大勢の動物が殺されている。動物たちを連れて列車に乗ることが許されないために、駅に繋がれて放置された動物もいるという。
戦争で傷ついた動物たちを支援しているというイギリス人のレベッカ・オリバーさんは、「誰にとってもひどい戦争であることは確かだけど、人間は少なくとも何が起こっているかわかっているのに対して、動物たちはただそこに置き去りにされている」と、やりきれない思いを打ち明けた。