ペットボトルの分別をしなくなる「危険な状況」 知られざる”ルール”があった…

ペットボトルの分別が呼びかけられている。分別するのには様々な理由があって…。

2022/10/08 04:15


 


 

■飲み残しがNGなワケ

ペットボトル

ペットボトル

前出のサントリー担当者によると、ペットボトルはペットボトルに生まれ変わることができるという。「ペットボトルを集めて破砕して1センチくらいにし、洗浄して溶かしてもう一度PET素材にリサイクルします。その際、ペットボトルの中に飲み残しやゴミがあると、リサイクルの工程から外れてしまいます。仮に、底に溜まっているのがお茶だとしても、それが薬品の可能性もあるからです。口に入れる飲料の素材を作るので衛生上リサイクルに回せないんです」。

前出の寺井さん然り、飲み残しをしないよう推奨するのはリサイクルの可能性を潰してしまうからなのだ。


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■サントリーの取り組み

サントリーでは、ペットボトルをペットボトルにするリサイクルに力を入れているという。

「弊社では、2011年からリサイクル会社様と『ボトルtoボトル』技術の検証・開発をしております。2030年までに全てのペットボトルをリサイクル素材もしくは植物由来で新たに石油を使わないペットボトルにするという目標を掲げています。昨年、弊社ではペットボトルの37%がリサイクル100%のものになりました。日本全体では、ペットボトルの約9割がリサイクルされていますが、これは卵パックや繊維にリサイクルされたものも含めた数字です。ペットボトルからペットボトルになっているのは約15%にとどまります。洋服や卵パックにリサイクルされるとペットボトルになることはありません。使い終えた後は捨てられて燃やされてしまうことが大半ですからね」(前出・サントリー担当者)。

その点、ペットボトルへのリサイクルであれば半永久的に使うことができるのだ。これからの時期、キャンプやバーベキューなど屋外のレジャーが増えるだろう。

そんな時、一人一人がきちんとしたペットボトルの分別を心がけてほしい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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