クリミア大橋で大規模火災が発生 両国の歴史的関係と人々の反応を解説
要人たちの主張が食い違い、両国とも混乱の最中にあることが分かる。
■クリミア半島における両国の関係
そもそも、クリミア半島を巡るロシアとウクライナの関係は、どのようなものなのだろうか。
ウクライナ南部に位置するクリミア半島は、ソ連の時代には、ソ連の統治下にあった。第二次世界大戦後の1954年、クリミア半島はウクライナの管轄に移り、ソ連の崩壊後もロシアはウクライナのクリミア半島領有を認めていた。
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■ロシア系住民による反発
ところが、そこには多くのロシア系住民がいた。彼らはロシア語を話し、ロシア系であるにも関わらず「ウクライナ人」であるということに納得がいかず、2014年に一方的に住民投票を実施し、ロシアの編入を決定してしまった。
ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、ロシアとクリミア半島の併合を宣言したが、当然ウクライナは強く反発し、国際社会からの非難も上がる状況だった。