バラエティ番組、「激辛料理」もNGに…? 関係者が語る”自主規制”の波
バラエティ番組の定番罰ゲーム「激辛料理」。今後、扱いが難しくなりそうで…。
■「自主規制がほとんど」
長らくお茶の間でも親しまれていた企画が、なぜ今「要注意」になっているのだろうか。「涙を流すほど辛いものを食べさせるのは、見方によっては『痛みを伴う笑い』になる恐れがあります。こうした企画が完全になくなることはないと思いますが、コンプライアンス的に厳しいこのご時世、注意を受ける可能性もゼロではありません」(前出・テレビ局関係者)。
バラエティの企画や演出が規制されるのにはこんな背景があるようだ。ある制作会社関係者が語る。
「BPOから『それは禁止です』と直接注意を受けているわけではありません。テレビ局側が何か言われたり、クレームが来る前にやめておこうという”自主規制”であることがほとんどです。とはいえ、最近は『あれはダメ』『これは難しい』となることが多いので、現場のスタッフは頭を抱えていますよ」(制作会社関係者)。
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■「激辛料理」の今後
前出の制作会社関係者は、「激辛料理」を”自主規制”した場合、どんなふうに扱っていくか課題になると話す。「泣き叫ぶほど辛くないレベルに抑えるか、食べる人を激辛に強いタレントにするかのどちらかになるでしょう。前者の場合、そこまで辛くないものを食べてもリアクションが薄くなってしまうので企画が成り立たなくなる恐れがあります。後者だと、食べる人が限られるので、見る側からすると『またこの人か…』とマンネリ化する恐れがある。現場スタッフは今のままでやりたいんですけどね…」(前出・制作会社関係者)。
もちろん、過度に暴力的な企画は控えるべきだが、だからといって様々なものを”自粛”して作った番組を視聴者は心から面白いと思うだろうか──。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)