ボージョレヌーボー、「美味しいから飲む派」は2割 若い世代は季節ものとして…
今年は11月17日に解禁されるフランスワインの新酒・ボージョレヌーボー。お祭り騒ぎではあるが「美味しさ」を評価する人は…。
毎年「11月の第3木曜日」といえば、フランス産ワインの新酒・ボージョレヌーボーの解禁日。日本で拡がり始めたのは、バブル時代に「時差の関係で世界で一番早く飲めるのは日本だ」と喧伝されたのがきっかけ。
それからはブームの上下はあれど、秋の風物詩のひとつとして定着してきたように見える。毎年、そのキャッチコピーも注目を集めるが、今年は極端な円安のために価格高騰も心配されている。
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■ブルゴーニュ南部が産地
ボージョレヌーボーの産地であるボージョレ地区は、南北に細長いブルゴーニュ地方の南部、美食の都としても名高いリヨンにもほど近い。その新酒であるヌーボーは、ブルゴーニュの赤ワインとして有名なピノ・ノワール種ではなく、ガメイ種のぶどうから作られる。
タンニンによる渋みが少なく、軽やかでフルーティ。初心者にも飲みやすいワインであることは間違いない。しかし、ボージョレヌーボーがお祭り騒ぎだからではなく、「本当に美味しい」と思って飲んでいる人はどれくらいいるのだろうか。
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■「美味しいから飲む」は2割
Sirabee編集部が、日常的にお酒を嗜む全国20〜60代男女427名を対象に調査したところ、ボージョレヌーボーが「美味しいから飲む」と答えた割合は、21.1%にとどまった。
「美味しいとは思わないが季節ものとして楽しむ」という人が31.4%。たしかにヌーボーは、赤ワインとしては軽い味わいのために好みが分かれ、フルボディタイプが好きな人にとっては物足りないというのも頷ける。
飲まない派と大きく二分されてはいるものの、お酒好きの中では、ヌーボーは飲む派が過半数を占めるようだ。
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■20代はノリやすい?
「美味しいから飲む派」と「美味しくはないが季節ものとして楽しむ派」を世代別に見てみると、興味深い傾向も判明した。
季節ものとして楽しむ人の割合が最も高かったのは、意外にも20代で38.9%。若い世代のアルコール離れも指摘されているが、風物詩には乗っておきたい気分もあるのかもしれない。一方で、美味しさゆえに飲む割合は、20代が最も低くなった。
また、美味しいから飲むと答えた人が最も多かったのは60代で29.2%。バブル時代、ボージョレヌーボーが日本で大流行した際にそれを謳歌した世代だ。季節ものとして楽しむ人を足し合わせると6割を超え、まだまだ元気な様子も想像できる。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女880名 (有効回答数)