ペットボトルの分別をしなくなる「危険な状況」 知られざる”ルール”があった…
ペットボトルの分別が呼びかけられている。分別するのには様々な理由があって…。
「ペットボトルの分別」と聞いて、どんなイメージを抱くだろうか。住む地域によって分別の仕方は異なるものの、多くの人はきちんとやっていると思うかもしれない。
じつは、日頃心がけている人でもペットボトルの分別を疎かにしてしまう「危険な状況」があって…。
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■ペットボトルになるものは?
突然だが、飲料や調味料が並んだ上の2枚の写真の中で、どれがペットボトルになるかご存知だろうか?「そんなの『サントリー天然水<南アルプス>』だけでしょ」と思うかもしれない。
じつは、その横に並んだしょうゆと白だしもペットボトルになるのだ。見分け方はラベルの表示。
識別表示マークで「PET」と書いてあればペットボトル、「プラ」と書いてあればプラスチックになる。先述した写真であれば、「サントリー天然水」や白だしには「PET」と記載されており、ソースには「プラ」と記載されているのでそのように分別する必要がある。
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■プラスチックが混ざると…
ペットボトルの中にプラスチックが混ざるとどのような影響があるのだろうか。『ごみの学校』で運営代表を務める寺井正幸さんはこう解説する。
「プラスチックをリサイクルする時は、『PET』と『PP』でそれぞれ精度の高いリサイクル素材を作っています。『PET』と『PP』では溶ける温度の融点が異なるため、『PP』の温度で『PET』を溶かしても上手く溶けない場合があります。そのため、『PET』に『PP』が入ると、異物として弾かれてしまうんです」。
記者が住む地域ではラベルとキャップを外し、ペットボトルの容器だけ出すことになっている。各自治体によって分別のルールは異なるため、今一度各家庭で確認したいところだ。