鉄道事故の遺体写真をグループチャットで共有 逮捕された警官に遺族が怒り
市民を守る立場の警察官が、あるまじき行為に及び…。「気持ち悪い」と非難されている。
イギリスの警察官が、鉄道に轢かれて激しく損傷した若者の遺体の写真を、グループチャットなどで知り合いに共有していた。逮捕された警官は、このほど実刑判決に直面しており、『Metro』や『Sky News』などの海外メディアが怒りに震える遺族の声を報じている。
■警察官としてあるまじき行為
イギリス・バーミンガム州に住む警察官ジョシュア・ティルト(31)は、今年の6月、警察官としてあるまじき行為に及んだことで逮捕された。
ティルトは、職場のコンピューター画面に表示された、鉄道事故の被害者の写真を自身の携帯電話で撮影し、それを12人が属するグループチャットや、恋人に向けて送信していた。
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■18歳少年の痛ましい写真
写真に写っていた被害者は、ルイス・ウィリアムズという18歳の少年で、事故の前に情緒が不安定な人格障害の診断を下されている。
列車に轢かれた少年の姿は痛ましく悲惨なもので、当然ながら、ティルトたち警察官へは調査のために機密に共有されていた。ティルトは、写真を恋人に送ったことを職場の同僚に話しており、それが彼の逮捕へと繋がった。
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■懲役刑の可能性大
ティルトは不正行為を行ったことで、自分から警察官を辞職しようとしたが、それは許されなかった。当局は、事件が起こった2週間後に、彼を予告なしで強制的に解雇している。
このほど、ティルトの裁判が行われ、判決は12月まで保留とされたが、メディアによると刑務所に収監される可能性が高いという。
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■「気分が悪くなった」と非難
被害者の遺族は、ティルトが悲惨な写真を友達と共有したことを聞いて、「すぐに気分が悪くなった」と彼を激しく非難した。
警察の代表者は、「ジョシュア・ティルトの行動は、我々に根底から衝撃を与えた。遺族を支える組織であるはずの我々の中に、家族の苦しみを増大させた警察官がいたことを知り、気持ち悪く、非常に心を痛めている」とコメントし、謝罪している。
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(文/Sirabee 編集部・Sirabee編集部)