いよいよ始まる『FIFAワールドカップカタール2022』 治安面で心配は…
サッカーW杯は、オリンピック以上の視聴者数となる世界最大のスポーツイベント。世界が盛り上がりを見せるが現地カタールを取り巻く治安情勢は大丈夫か。
いよいよ20日から「FIFAワールドカップカタール2022」が始まる。日本も参加することから楽しみにしている人も多いことだろう。
しかし、日本は強豪ドイツやスペインと同組で、順当に考えれば予選敗退が濃厚だろう。一方、今回のワールドカップでは、やはりブラジルかフランスあたりが優勝候補とみられるが、優勝国は欧州勢か南米勢になるのはほぼ間違いないだろう。
■治安は大丈夫か
では、カタールの治安はどうなのだろうか。幸いなことにカタールはオイルマネーで発展した超富裕国で、犯罪率も日本並みに低く、犯罪的な心配はそれほど要らない。
筆者も出張で幾度かカタールを訪れたが、砂漠の上にあちらこちらに近代的な建物が立てられ、ドバイと似たような感じだ。
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■カタールを取り巻く治安情勢
一方、カタールを取り巻く中東情勢では色々と懸念が残る。たとえば、イラクやシリアでは依然としてイスラム過激派、イランと関係がある武装勢力が活動しており、そういった集団がワールドカップというタイミングで欧米権益を狙ったテロを実行する恐れもある。
以前にはドバイでもイスラム過激派による未遂事件も報告されており、カタール警察も正に今テロ対策を国内で徹底していることだろう。おそらくどのスタジアムでも厳重なテロ対策が敷かれることになろう。
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■フーシ派の動向に懸念も
また、カタールからは距離はあるが、アラビア半島南西部に位置するイエメンではイランの支援を受ける「フーシ派」と呼ばれる武装勢力が活動している。
フーシ派は近年、カタールの隣国サウジアラビアに対して高性能なミサイルや攻撃型ドローンを発射し続け、今年に入ってはカタールにも近いUAEへミサイルを発射し、UAEにある米軍基地に着弾した。
ミサイルの発射地点とUAEは直線距離で1000キロ以上も離れているが、フーシ派の軍事力は相当なものがある。高い確率でカタールワールドカップは安全に実施されるだろう。しかし上記のような懸念があるのも事実で、今後の動向が懸念される。
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(取材・文/セレソン 田中)