王林の魅力が後から理解できる理由 想像力・誠実さ・スタイルのギャップ
王林の真面目さと『IPPON女子グランプリ』での活躍によるポテンシャルを詳しく考察。
昨今、 女性タレントの王林が改めてブレイクしている。 たとえ以前は好きでなくても、 知っていくうちに理解できる、王林のじつは深い魅力について考察したい。
■ 『IPPON女子グランプリ』
王林が、ここにきて改めてブレイクしている風潮。王林が再評価される重要なきっかけが、 土曜プレミアム『まっちゃんねる』(フジテレビ系)で開催された『IPPON女子グランプリ』「女性タレント版」だ。
優勝は滝沢カレンであったものの、じつは、ネット上でも称賛されたのが王林であり、注目されたのがフリーアナウンサーの神田愛花。
実際、滝沢は神田が場をかき回す中、ラストの「かわいくないことをかわいく言ってください」のお題で着実にポイントを稼いでの優勝だった。全体を通して、インパクトを残したのが、神田と王林だった。
関連記事:滝沢カレン、『IPPON』で悔しかった回答を熱弁 「スゴくないですか?」
■王林の豊かなボケ回答
王林は、じつに多様なボケ回答で笑いの才能を発揮する。「壁ドン以上のキュンキュンを教えてください」というお題に対し、トイレを先に優先してくれる人が好きなので「膀胱爆大男」、というボケの勢いと言語センスを発揮。
「コンパで横の席になったケンタウロスを褒めてあげてください」というお題に対し、「終電逃しても大丈夫ですね」や「何頭身ですか?」と、発想の豊かさや想像力を見せる。
「何頭身ですか?」には、松本人志も「王林やるなー」と呟き、麒麟・川島明も「画が見えてる」と評価。
関連記事:王林、イベントで仕組まれた“落とし穴”見破り「青森の人は信用できない(笑)」
■「IPPON女子GP」の成果
同企画は、王林と神田の秘めたる才能を明らかにすることに成功した。神田の無軌道なボケの乱打は、神田の未知数のポテンシャルを示し、来年からのお昼の帯番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)のMCに神田を就任させるに至ったのだろう。
神田のボケの自由さと破壊力と「女性タレント版」という属性により、同企画は通常の『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)の形式性を打ち壊し、『内村プロデュース』(テレビ朝日系)のような大喜利の自由さを獲得していた。
通常の『IPPON』より同企画が面白かったという声も大きい。