安藤美姫、飲食店営む家族から“食”について教え込まれたこと 「全部…」
安藤美姫が、アニマルウェルフェアの普及には困難があると推察。食にまつまる自身のエピソードも語った。
フィギュアスケート元世界女王の安藤美姫が、23日放送の『ABEMA Prime』(ABEMA)に出演。飲食店を営む家族からの教えについて明かした。
■アニマルウェルフェアに注目
今年9月に王位に就任したチャールズ国王が、動物愛護の観点から、高級食材であるフォアグラを王室内での提供を禁止すると発表した。
フォアグラに対しては、アヒルやガチョウに大量の餌を食べさせて肝臓を肥大化させるという作り方が残酷だという意見が上がっている。イギリス王室では、国賓を迎えるときにも提供されなくなるという。
食用の動物や魚介類に苦痛を与えないようにする考え方は「アニマルウェルフェア」と呼ばれ、世界中で注目されている。農林水産省は食材の品質や安全性の向上につながるというメリットを上げているが、ツイッター上では「突き詰めたらすべての家畜禁止につながらない?」といった懸念の声も。
番組ではこの問題を取り上げ、アニマルウェルフェアのメリット・デメリットなどについて議論が行われた。安藤は食材に関する話題を受けて、自身の過去のエピソードを明かす。
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■食材への感謝を教え込まれる
意見を求められた安藤は、「これすごい難しい問題ですよね。生きていくためには食事って絶対に必要ですし、なんなら動物だけじゃなくて植物にも命があるわけで、いろんな意見があると思うんですけど」と、アニマルウェルフェアにまつわる問題は複雑な事柄であると発言。
続けて、自身が受けた食に関する教育について話し、「私、家族が飲食店をしていて、『ご飯1粒からお肉から、全部命あるものだから、感謝して食べなさいよ、残しちゃダメだよ』っていう教えというか、教育だったので」と明かす。
「残さず食べるっていうのは基本中の基本だと思って育っている」と、食材を大切にしていることを語った。
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■アニマルウェルフェアの普及に障壁
食材への感謝を教え込まれた安藤は、「ただ、その命をいただくっていうことに関して、“いけない”と思ったことがないですねやっぱり。生きていくために食べないといけない」と言う。
人が生きるために動物を食べることは避けられない中で、「今回のこの、動物に無理な食事をさせるとか、餌を与えるっていうことに関して、どこまで今回、禁止令を出すのか出さないのかっていうところは」「世界中の食生活の中で難しい問題なのかな」と、アニマルウェルフェアの考え方を普及させることについて障壁があると推察した。
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■選択肢の1つに
議論が進むと、安藤は完全菜食主義のヴィーガンを例に挙げ、アニマルウェルフェアを強制するのではなく、選択肢の1つとして扱うほうがいいとの考えを示す。
自身はヴィーガンではないというが、「でもヴィーガンもいいなって思うから、ちょっとたまにヘルシーに過ごそう、ちょっと体変えようって思ったときに、お肉控えようとかっていう」と、ときどきヴィーガンの考え方を取り入れる食生活の例を説明。
「アニマルウェルフェアも、そういった一環として考えるといいってことですね?」と、アニマルウェルフェアについても同様の扱い方をするほうがいいと思案した。
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(文/Sirabee 編集部・栗原コウジ)