「痛みが止まる絆創膏」 薬局より“100均”を狙う理由
【得する経済学】2004年に指先の切り傷の痛みがピタリととまる魔法の絆創膏が発売。この商品、今ではずっと安く買えるのです。
Sirabeeでは戦略コンサルタントの鈴木貴博(すずきたかひろ)さんの連載コラム【得する経済学】を公開しています。街角で見かけるお得な商品が「なぜお得なのか?」を経済理論で解説する連載です。
今週は「画期的な特許商品がなぜ安いのか?」その秘密をお話しします。
「痛てっ! やっちゃった」──。
指先を切っちゃったときの絆創膏ですが、痛みがピタッと止まる絆創膏があるのをご存知ですよね。え? ご存じない?
■魔法のような絆創膏を知っていますか?
2004年にアメリカのジョンソン・エンド・ジョンソンが「バンドエイド キズパワーパッド」を発売したのが最初なのですけど、要するに「これまでの傷口の治療法は間違っていた」という考え方から発明された新しい絆創膏なんですよね。
それまでのようにガーゼと消毒薬で治療をするのではなくて、ハイドロコロイドという新素材で傷口を覆って湿ったままの状態で自然治癒をさせる新しいタイプの絆創膏です。
関連記事:Amazonタイムセール 売り切れ必至な話題アイスネックリングが43%オフ
■新しい治療法は開発費の分だけ…
ハイドロコロイド絆創膏は水蒸気は通すけれども細菌は通さない新素材でできた絆創膏で、傷口の上から人工皮膚を貼るような状態になるのですが、その一番驚く特徴が貼ったとたんに傷の痛みを感じなくなるんです。だから主に小児科のお医者さんがよく使うみたいですね。
薬局に行くと絆創膏売り場にかならずキズパワーパッドが売っています。でも普通の絆創膏よりもちょっと高いのが難点です。普通のバンドエイドが25枚入りで200円前後だとしたら、キズパワーパッドは10枚入りで800円ぐらい。
普通の絆創膏なら1枚10円程度だったのに、この値段だと、「痛てっ! やっちゃった」「はい、1枚80円!」ということになってしまいます。研究開発費がかかっているとはいえちょっとお高い価格です。
関連記事:乃木坂46・5期生がTIFに初登場 「よろしくお願いします!」と初々しく
■もっと安いものが手に入るように
スギ薬局やココカラファインなど大手の薬局チェーンに行くとかならずプライベートブランドのハイドロコロイド絆創膏が売っていて、それだと1枚50円ぐらいで買えるから、そちらの方が安いと思いますよね。
でもバンドエイドというブランドが不要で、ハイドロコロイド絆創膏の機能だけを手に入れたいあなたにはもっとお得にハイドロコロイド絆創膏を買える場所があります。それが100均。