松村北斗、『すずめの戸締まり』で注目 巧みな演技力の裏にあった「秘密特訓」
映画『すずめの戸締まり』で注目を浴びる松村北斗。彼が俳優として高く評価される理由は…。
11日から公開中の劇場版アニメ『すずめの戸締まり』が興行収入62億円のヒットを記録。同作で声優を務めたSix TONES(ストーンズ)・松村北斗に注目が集まっている。
ここ数年演技力が評価される松村だが、現在に至るまでに地道な努力を重ねていて…。
■様々な役を演じ分ける
松村は2020年にSix TONESとしてデビュー。アイドル活動だけでなく、俳優としてもめざましい活躍を見せている。
20年のドラマ『10の秘密』(フジテレビ系)で高い技術を持つピアノ奏者役、21年の『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系)では天才ハッカー役、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』では英会話が得意な好青年役と、様々な役柄を演じ分けている。『すずめの戸締まり』では声優初挑戦ながら、ネット上でも「演技うますぎ」と絶賛する声が多数見受けられる。
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■一部厳しい声も…
俳優としてスターダムを駆け上がる松村。だが、12年に初出演したドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ)では、演技力を絶賛する声ばかりではなかった。
あるテレビ局関係者が語る。「当時、SNSでは『松村北斗の演技が下手すぎて話が入ってこなかった』という厳しい声も見受けられました。ドラマ初出演ということを考えても決して”下手”と評されるほどではありませんでした。ただ、まだ少々荒削りな部分もあり、そこだけ見て批判する人もいたのでしょう」(テレビ局関係者)。
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■「妥協しない役作り」
前出のテレビ局関係者は、19年から彼の演技を評価する声が増えた印象だと話す。「19年のドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)で、足に障害があり義足で生活する青年役を演じたのが転機だったのではないでしょうか。見えない場面でも義足を付けているかのような歩き方や、時折見せる陰のある表情が話題になり、ジャニーズファンだけでなく、幅広い世代に認知されるきっかけとなりました」(前出・テレビ局関係者)。
巧みな演技を見せる裏では、”秘密特訓”をしていたようで…。「車椅子バスケをする設定の『パーフェクトワールド』では車椅子バスケのチームに入って一緒に汗を流し、ピアノ奏者役を演じた『10の秘密』ではピアノ未経験から本当に弾きこなせるようになるまで練習したそうです。妥協せず、細かいところまで役作りにこだわる姿勢が現在の評価につながっているのでしょう」(前出・テレビ局関係者)。
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■”カメレオン俳優”の可能性
ある芸能事務所関係者は、松村は俳優活動に強い思いを持って臨んでいると指摘する。
「ジャニーズJr.時代から歌やダンスだけでなく、『芝居で評価されたい』と熱く話していたそうです。彼がジャニーズに入ったのも、06年に山下智久さんが主演を務めたドラマ『クロサギ』(TBS)で先輩の演技に強く惹かれたのがきっかけでしたからね。松村さんは役柄によって全く違った表情を見せてくれるので、綾野剛さんや菅田将暉さんのように多彩な”カメレオン型俳優”になるかもしれません」(芸能事務所関係者)。
今後、松村が出演する作品から目が離せない!
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)