W杯で目立つ「にわかサッカーファン」 代表戦だけ応援派はどれくらい多いのか
日本代表の活躍でサッカーW杯への関心が盛り上がってくると見られるのが「にわか批判」。その実態は…。
日本時間3日24時(土曜深夜)から始まる2022FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の決勝トーナメント。日本代表はグループステージE組を1位で突破し、5日24時から前回大会準優勝の強豪・クロアチアと対戦する。
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■代表の活躍で寝不足気味の人も
今回のW杯で、森保一監督率いる日本代表・SAMURAI BLUEはGSで強豪ひしめく「死の組」に入ったものの、大方の予想を覆してともにW杯優勝経験があるドイツとスペインを撃破。
W杯でドイツとスペインの両方に逆転勝ちしたのは、世界初の快挙だ。時差の関係で日本時間では深夜に行われる試合を観戦するため、寝不足気味の人も少なくないのではないだろうか。
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■にわかファンに批判?
GS最終戦でスペインを破った日の朝、渋谷の繁華街には数多くのサッカーファンが集結し、DJポリスの姿も。SNS上でもサッカーにまつわる投稿が相次いだ。テレビの情報番組も、サッカー一色だ。
こうした時にしばしば聞かれるのが「にわかファン批判」。急に湧いて出たように現れるサッカーファンに対しては否定的な声も見られる。代表戦だけを応援し、時には薀蓄やサッカー愛を語りだすにわかファン。その実態について調べてみた。
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■代表戦とそれ以外は大差
Sirabee編集部が全国10〜60代男女614名を対象に「よく見ているサッカーの試合」について複数回答で調査したところ、最も多かったのは「W杯を含む日本代表戦」で73.6%。
地元密着のチームも多いせいか、Jリーグが31.3%で続き、日本代表が出場していないW杯の試合が23.3%。甲子園のように熱いファンも多い高校サッカーやSAMURAI BLUEメンバーの多くも活躍する海外リーグを観戦している人は、ともに2割を下回った。
日本代表ファンが必ずしも「にわか」とは限らず、年季の入った代表ファンもいるかもしれないが、日本代表が活躍した時だけ盛り上がる背景は、このデータからも想像できる。時差もあってか、日本と関係ないW杯試合をよく観戦する人は、わずか23.3%に過ぎないのだ。
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■女性はさらに…
ちなみに代表一辺倒の傾向は、女性においてはさらに顕著に。代表戦をよく見る人は75.2%と男性よりもむしろ多いが、Jリーグでも3割以下。さらに、日本代表ではないW杯の試合は16.4%しか見ていないことがわかった。欧州リーグなどの海外サッカーに至っては、わずか6.6%だ。
逆に言えば、代表戦ならこれだけ多くの人が見ているスポーツにおいて、それ以外のタイミングでは関心を惹く受け皿がないとも言える。「にわか」は必ずしもファン側だけの問題ではなさそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女614名 (有効回答数)