「クリスマス寒波」いつが大雪ピーク? 地域ごとに気象予報士が解説
22日夕方~26日にかけて、日本海側を中心に大雪の見込み。しかも「前回より広範囲で」大雪になる恐れがある。
22日夕方から26日にかけては、前回(19日)より広範囲で大雪になります。国道など通行止めとなるおそれもあり、交通や物流への影響は大。クリスマス寒波による影響を、地域ごとに、気象予報士の千種ゆり子が解説します。
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■大雪の範囲は、北海道~九州にまで広がる
大雪の範囲は、前回よりも広がります。その理由は、大雪をもたらす原因が複数あることです。
原因の1つは、19日にも大雪をもたらした「JPCZ」。中国大陸にある山の影響で日本海で風がぶつかり、同じところで雪雲が発達します。これに加えて今回は、日本海に低気圧が発生することもあり、大雪の範囲は北海道~九州まで広がります。
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■北陸~東北南部 1回目のピークは23日~24日午前
最も雪の量が多くなりそうなのが北陸~東北南部で、1mを超える大雪となりそうです。週明けにかけて雪は降り続くのですが、中でも1回目のピークは23日~24日午前です。場所によっては途中で雨に変わる可能性もあり、路面状況の急激な悪化が懸念されます。立往生や、停電への備えも必要です。
新潟の山沿い・湯沢のように、はじめ晴れていても急に雪になるなど、急に天候が悪化する可能性があります。また山沿いは、一度降りだしたら、長く降り続くでしょう。
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■西日本でも23日~24日午前が大雪ピーク
中国地方、近畿地方日本海側、四国でも、50cm以上の大雪になる恐れがあります。画像では、紫色が50㎝以上のエリアです。
画像は23日~24日に降る雪の量の予想ですが、雪は今夜(22日夜)から降りだしています。寝て起きたら一気に白くなっている可能性もありますので、あす(23日)朝は早めに起きることをおすすめします。
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■2回目ピークは25日夜~26日
24日午後~25日朝はいったん雪が落ち着きます。しかし、25日夜~26日は再び雪が強まる見込みで、名古屋など東海太平洋側でも雪が降る可能性があります。
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■北海道でも1m近い大雪のおそれ
また、今回あまり報道されていないように感じますが、北海道オホーツク海側でも大雪が続き、25日夜までで1m近く雪が降ると見込まれています。「ニュースになっていない=注意しなくて大丈夫」ということではありませんので、お手持ちのアプリ、天気予報サイトを利用して、各自で近隣の予報を確認してください。
クリスマスにかけては安全第一でお過ごしになり、どうしても外出する場合、防災用品の準備や何かあった際の対応確認をお願いします。
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(取材・文/千種ゆり子)