京都駅の”穴場スポット”、まさかの消滅で… 「地味にショック」惜しむ声続出

京都駅の知る人ぞ知る改札口が昨年末にひっそりと終了。なぜ、なくなったのだろうか…。

2023/01/16 04:15


京都駅

多くの路線が入り、長いホームや大階段を持つ京都駅。観光地とあって、連日たくさんの人が訪れる。そんな京都駅には、知る人ぞ知る「秘密の出口」があった。

しかし昨年末、その出口はひっそりと消滅してしまい…。

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■京都駅は利用者が多いが…

京都駅は、京都の玄関口であり、観光の拠点となっているターミナル駅だ。観光客だけでなく、京都都市圏の中心駅のため乗り換えで通勤・通学客も多く利用する。

1日平均の乗降人員は約40万人で、JR西日本管内の駅では大阪駅に次いで2番目に多い。同駅のメイン改札は「烏丸中央口」だが、もう一つ「地下中央口」という改札口がある。

京都駅

こちらは「中央」という名前が付くものの、利用者は非常に少なく、ひっそりとした雰囲気だった。この出口は昨年12月25日に営業が終了。

京都駅

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現在、こちらから出ることはできなくなっている。


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■便利だった地下中央口

京都に住んでいない人はあまりピンと来ないかもしれないが、「地下中央口」は知る人ぞ知る”穴場スポット”だった。10年ほど前、京都に住んでいた40代男性のAさんはこう語る。

「いつも人が少なくて、人混みを避けて改札を通るのによく使っていました。京都駅の地下1階には伊勢丹があるのですが、ここで買い物した後エスカレーターですぐ改札に行けて便利だったんですよ」(Aさん)。

京都駅は非常に人が多く、移動するのも一苦労だったそう。そうした背景から「地下中央口」は役立っていたようだ。

「地元に住む人だと、京都駅は新幹線か電車の乗り換えで使うことが多いです。仕事や学校、買い物の行き帰りで利用する人が集中するので、すごく混むんです。東京でいうと、品川駅の雰囲気に近いかもしれません。だから、人が少ない出口は貴重だったんですよ」(前出・Aさん)。


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■ネットでは名残惜しむ声も

「地下中央口」がなくなったことに衝撃を受けた人も多かったようだ。ネット上では、「地下中央口、個人的には一番好きな改札口だった」「アクセス良くて便利だったから地味にショック」「伊勢丹で買い物してここから乗るのに便利だった」「このルートがなくなると人混み避けられなくなるから復活してほしい」など、名残惜しむ声があがっている。

いわば、「秘密の出口」として使う人にとっては重宝されていたのかもしれない。


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■JR西日本に問い合わせた

なぜ、この出口はなくなってしまったのだろうか。JR西日本に問い合わせたところ、「お客様のご利用状況を鑑みて営業を終了しました」とのこと。

地元の人の間でも、知ってはいるものの使わない人が多かったのかもしれない。今後、「地下中央口」はどうなるか尋ねると、「現在のところ、未定です」(前出・JR西日本)。

京都駅には多くの飲食店が入っているので、空いたスペースにも何かお店が入るのか。それとも、新たな出口として生まれ変わるのか──。跡地の行方に注目したい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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