冬の車に乗る前やっていた「あの行動」、不要になっていた ネットでは疑問の声も…
この時期、車に乗る前にやっていたあの行動。今は必ずしも必須ではないようで…。
今週末から来週にかけ、寒波到来の予報が出ている。地域によっては、大雪や厳しい寒さが予想される。
冬場、車に乗る際当たり前に行っていた「ある行動」が近年、不要になっているのをご存知だろうか…。
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■冬場、車に乗る前に…
寒い時期のドライブ、発車の数分前に車のエンジンをかけ、車体を十分暖めた状態で出発していた人は少なくないはず。
20数年前の幼い時分、記者の家庭でも両親が冬に車で出かける際は、出発前にエンジンを暖めておくのが恒例だった。車に限らず、機械を動かし始めた時に負荷の低い運転をすることを「暖機運転」と呼ぶ。
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■ネット上では不要論も
以前は多くのドライバーが、当たり前のように行っていたであろう暖機運転。ただ、車の技術が発達したここ数年は”不要論”も出ている。
ネット上でも、「ディーラーの人に今は暖機運転いらないって言われた」「今の車は出かける前にエンジンかける必要ないらしい」「冬場、毎朝エンジンかけて何分も置くのは意味あるのかな?」「最近の車は暖機運転いらないってよく聞くけどどうなんだろう」など、この時期あらかじめエンジンをかけることに疑問を抱く人の声が見受けられる。
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■トヨタに問い合わせた
暖機運転はアイドリングとも呼ばれる。近年は不必要な燃料消費、排気ガスの排出を防ぐために「アイドリングストップ」が推奨されているのはご存知の通り。
この辺りも、”冬場のエンジンかけ”が見直される理由の一つかもしれない。トヨタ自動車の公式ホームページのQ&Aコーナーでも、暖機運転が必要かどうかという質問に対して、「通常、暖機運転は必要ありません」と記載している。
一般的なガソリンエンジン搭載車で暖機運転をすることで、車の故障等につながる可能性はあるのだろうか。トヨタ自動車に問い合わせたところ、「車内を温めておく暖機運転は、冷えたオイルを十分暖め、エンジン各部にオイルを充分に潤滑させることが目的のため、車に対して悪影響を及ぼすようなことはなく、良いことをする目的で行います」(トヨタ自動車広報部)とのことだった。
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■暖機運転が必要なケースも
”不要論”があがっているとはいえ、暖機運転自体が車に悪影響を及ぼすわけではないことを念のため記しておく。では、暖機運転を行ったほうがいいケースはあるのだろうか。
「通常、暖機運転は必要ありませんが、極端な低温時や何日かお車をご使用されなかった場合は、数十秒の暖機とゆっくり発進することをお薦めしております」(前出・トヨタ自動車 広報部)。
氷点下を大きく下回る状況では、事前にエンジンをかけておいたほうがいいということだ。今週末から来週にかけて、地域によっては大雪になる場所もあるだろう。そんな時は、必要に応じて暖機運転を行ったほうが良さそうだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)