がん装い480万円を騙し取った女子大学生 SNS上の闘病生活に不審点が続々

がんを患いながらも前向きに生活する様子を公開していたが、医療関係者から矛盾点を指摘されてしまった。

2023/02/04 13:00


女子大生

アメリカの少女が、SNS上ですい臓がんを患っていると嘘をつき、寄付金を騙し取っていた。闘病生活を継続的に投稿していた少女だったが、医療関係者やユーザーから身体的な不審点を複数告発され、嘘が判明したという。『NEWYORK POST』や『Metro』など、複数の海外メディアが報じている。



■480万円を騙し取り逮捕

アメリカ・アイオワ州に住むマディソン・ルッソ(19)は2年ほど前からTikTokなどのSNSで、生存率が11%ほどのすい臓ガンを患っていると公開し、寄付金を募っていた。ところがこのほど、その診断がルッソによるでっち上げだったと判明したのだ。

寄せられた寄付金は実に3万7,000ドル(約480万円)にものぼり、ルッソは窃盗罪で逮捕・起訴されている。


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■闘病者として講演も

ルッソは、重大な病気を患いながらも大学に通って良い成績を修めたり、インターンを精力的に行う様子などを公開し、その前向きな姿勢でフォロワーに勇気を与えていた。

通っている大学や全米すい臓がん財団で講演を行い、闘病者としての影響力を示していたルッソだが、医療関係者を含む複数のユーザーが、投稿に不審点があることを主張し始めた。


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■SNS上の不審な様子

例えば、ルッソの体にチューブがあり得ないところで繋がっていることや、化学療法による脱毛などの身体的な副作用がないことなどが指摘された。

また、深刻な病気の治療を受けながらも、大学で良い成績を維持したり、インターンに参加できていることを不審に思うユーザーもいたようだ。

告発を受けた警察は、ルッソが通院していたどの医療機関でも、彼女が「すい臓がん」だと診断された記録がないことを突き止めた。ルッソは、実際のがん患者がオンラインで共有している写真を盗み、自分のものとして提示していたという。


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■財団は接触を否定

ルッソが逮捕されたことを受けて、全米すい臓がん財団はすぐに「彼女が全米すい臓がん財団と接触したことはなく、当財団のイベントで講演したこともありません」と声明を出した。どうやら、ルッソは自身の経歴までを偽っていたようだ。

同財団はまた、「がんの経済的な重みを知っているからこそ、がんの診断を偽る人がいると聞いて落胆しています」と話している。

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(文/Sirabee 編集部・Sirabee編集部

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